NAT64とDNS64の解説動画を作りました
エンドユーザに対して、IPv4とIPv6の両方を提供するのではなく、IPv6のみを提供することで、ネットワークの管理負荷を軽減するという考え方があります。 NAT64+DNS64を使うと、エンドユーザ向けのネットワークをIPv6のみにしつつ、IPv4インターネットで提供されているWebコンテンツの閲覧などが行えるようになります。
2016年6月からiOSアプリの審査基準としてIPv4に依存するコードの禁止が追加され、iOSアプリでIPv6対応が義務となったことから、IPv6に関する知識が必須になったという方も多いのではないでしょうか。 Apple社のサイトには、「IPv4 アドレス在庫枯渇の発生とともに、ユーザに対してIPv6 のみによるインターネット接続性を提供するNAT64とDNS64がエンタープライズ網や携帯電話網で採用されることが増えている」とあります(参考)。 iOSアプリ開発者は、NAT64とDNS64環境でもアプリが正しく動作することを求められています。 Appleのサイトでは、NAT64とDNS64はOS X 10.11から標準搭載されるようになったことや、Macを使ってiOSアプリの動作確認をすることを推奨していることも書かれています。
この動画に含まれる内容は拙著「プロフェッショナルIPv6」からの解説です。 先日、IPv6アドレスのテキスト表記に関する解説動画を公開しましたが、NAT64とDNS64の解説はIPv6解説シリーズの第2弾です。 お楽しみいただければ幸いです!
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