ShowNet 2025のルーティングをざっくり紹介
ShowNet 2025で行われているルーティングを、ざっくりと紹介します。
オーバーレイネットワーク
バックボーンネットワークでは、SRv6のuSIDを使ってオーバーレイネットワークを構成しています。 バックボーンをまたぐ通信は、SRv6のL3 VPNファンクションで運んでいます。
EVPN-VXLAN type 5で出展社に対してネットワークサービスを提供しています。
アンダーレイネットワーク
オーバーレイでネットワークを構成することにより、アンダーレイはシンプルにできています。

まず、図にある青の点線で囲われた1の部分です。 それぞれのcoreルータは、IPv6のリンクローカルアドレスのみ(マネージメント用のアドレス除く)で、IS-ISによるルーティングが行われています。 1の部分では、uSIDによるSRv6も利用されています。
2の部分は、OSPFv2によるIPv4 onlyのネットワークです。 出展社に対するVXLAN Type 5でのネットワーク接続サービスを提供するためのアンダーレイネットワークとしてOSPFv2が利用されています。
DCエリアのうち3の部分は、プライベートAS番号を利用したeBGPでのルーティングが行われています。
DCエリアのうち4の部分は、Juniper Apstraによって自動化されていますが、ルーティングとしてはプライベートAS番号を利用したeBGPが行われています。
ShowNet内部のMedia over IP関連ネットワークでは、OSPFv2によるIPv4 onlyネットワークを利用して、PIM-SMによるマルチキャストルーティングが行われています。
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