MegaUpload強制閉鎖の5日後に「MegaUploadのようなサイトがあるので新しい法律が必要だ」というビデオが公開される
アメリカの権利者団体側ロビー団体であるCreativeAmericaがMegaUpload強制閉鎖の5日後に「MegaUploadのようなサイトがあるので新しい法律が必要だ」というビデオを公開しているという記事がTechDirtに掲載されています。 TechDirtは、昨年からSOPA問題を積極的に記事にしており、下院司法委員会を傍聴しつつライブTweetなども行っていたオンラインメディアです。
そのTechDirtで紹介されているビデオの中で、「現行法では対処できない相手」としてMegaUploadとPirate Bayが紹介されています。 Mega Upload、Mega VideoのKim Schmitz(Kim Dotcom)氏が登場するのはビデオの2分過ぎぐらいのところです。
実際は、このビデオが公開される数日前に、現行法であるDMCAも根拠の一つとしてFBIによって起訴されて、MegaUpload関係者がニュージーランドで逮捕されました。 「こういうWebサイトがあるから新法が必要なんだ!」と主張するビデオで紹介している対象が、現行法で逮捕されてしまっています。
SOPAは廃案になりましたが、SOPAやPIPAのような法案への支持を呼びかける目的で作られたと思われるプロモーションビデオが、見事に「現行法でも何とかなるのでは?」という感じになってしまっているのが、なんとなく皮肉な感じがします。
MegaUploadおよびSOPA/PIPA関連記事
- インターネットトラフィックで見るMegaUpload閉鎖
- MegaUpload関連で日本のユーザが逮捕される可能性を考える
- ファイル共有サイトMegaupload閉鎖 - アメリカで起訴、ニュージーランドで逮捕
- @IT記事書きました:著作権者団体とWeb 2.0的IT企業の対立 なぜWikipediaは停止するのか - SOPA抗議活動をひもとく
- 1月18日のTwitpic停止はロゴのみ
- Wikipediaなど18日に停止 SOPA/PIPA抗議で
- ネットが政治を動かす。SOPA/PIPAのDNSブロック条項削除へ
- ソーシャルメディアが急激に衰退する可能性
最近のエントリ
- ShowNet 2025のルーティングをざっくり紹介
- RoCEとUltra Ethernetの検証:ShowNet 2025
- ソフトルータ推進委員会のスタンプラリー
- 800G関連の楽しい雑談@Interop Tokyo 2025
- VXLAN Group Based Policyを利用したマネージメントセグメント
- ShowNet伝送2025
過去記事