Pacific CrossingとInfineraが太平洋横断100Gbps実験に成功
Pacific Crossing(NTTコミュニケーションズが2009年に買収)とInfineraが100GbEによる太平洋横断通信実験に成功したと発表しました。
日本とカリフォルニアを結ぶ光海底ケーブルPC-1の全長は9500km以上です。 今回の実験は2種類の方式で行われました。
ひとつが、FlexCoherent transmissionを利用した複数の40Gbpsチャンネルによるものです。 これは、既に市販されている40GbpsオプティカルラインモジュールとInfinera DTNのクライアントGbEインターフェースで実現したとあります。 恐らく今年のInterop Tokyoで行われていたリンクアグリゲーションと同じ方法で、長距離伝送部分をリンクアグリゲーションで行い、POI(Point of interface,相互接続点)的な部分が100GbEだったのだろうと推測しています。
もう一つの方法がBPSK(Binary Phase Shift Keying)+SD FEC(Soft Decision Forward Error Correction)で100Gbpsを実現したとあります。 プレスリリース文を見て、恐らく、こちらの方式での実験が今回のメインの挑戦だったのではないかと思いました。 残念ながら、BPSK+SD FEC方式に関してさらに詳細な情報はプレスリリースには掲載されていませんが、この機能は将来発売されるInfinera DTN-Xで利用可能になるとのことです。
100GbE/光通信関連過去記事
- 2011年6月: 100Gbps x 2のリンクアグリゲーション@Interop Tokyo 2011
- 2010年6月: 世界初の100GbE-LR4運用@Interop
- 2010年6月: 世界初の100Gbps 1波伝送実運用@Interop
- 2011年7月: まだまだ伸びる光通信技術
- 2011年7月: 光スイッチング技術
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