RFC 8106によってRFC 6106が廃止に
IPv6のDNS RAオプションを規定したRFC 6106が、RFC 8106によって上書きされ、RFC 6106が廃止(Obsolete)になりました。
RFC 6106からの変更点は、Appendix Aにまとめられています。 Appendix Aには、DNS RAオプションのLifetimeの最大値としてRFC 6106よりも大きな値が使われるようになったこと、Neighbor Solicitation(NS)メッセージを送信してDNS RAオプションで示された内容を確認することへの言及を削除したこと、RDNSSとしてリンクローカルアドレスを利用可能になったこと、RDNSSやDNS search domainとしてホスト側が採用する値を3つとすることを推奨することを削除したこと、実装上の注意点を一部削除したこと、などの変更点が記載されています。
その他、表現が多少変わっている部分があったり、RFC 6106の前身であったRFC 5006(Experimental)への言及などがRFC 8106では削除されていたり、RFC 6106は「DNS Recursive Server Addresses」を得るためのものとIntroductionで紹介されている部分に対して「DNS Search List」を得るためのものでもあることが明示されるようになったなど、細かい違いもあります。
IPv6のDNS RAオプションそのものの基本的な仕組みは変わっていませんが、これまでは「6106」というRFC番号で表現されていたところを、「8106」に更新する必要があるのでご注意ください。
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