RIPE NCC、IPv6普及率データの誤りを公表
RIPE NCCが2015年6月から2017年1月までの間、誤って約6%高い数値を世界のIPv6普及率として発表していたことを公表しています。
数値の間違いが発見されたのは2017年1月のようです。バックエンドデータベースに対して2017年はじめにバグ修正が行われた結果、IPv6普及率のデータが大きく落ちたことに関係者が気づいて調査したところ、今回の問題を発見したとあります。

オレンジ色の部分が誤りを含むデータ:画像はRIPE NCCブログより
計測しなおしたデータでは、2011年からこれまで、年に約5%ずつ世界のIPv6普及率が上昇しているとあります。 普及率の増加が、2011年からこれまでと同じペースで進んだ場合、世界中にIPv6が普及するのに今から15年ぐらいかかるだろうとRIPE NCCのブログは述べています。
IPv6普及率が上昇が続けているという分析結果は変わらないものの、今回のバグ修正によって数値が大きく変わります。 RIPE NCCの古いデータを元に論文や報告書等を現在執筆されている方々は、可能であれば修正等を行うことをお勧めします。
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