ブログを書かなくなって1年
こんにちは。あきみちです。先日、Interop取材に関連する記事を久々に書きましたが、その記事が2016年初の記事になってしまっていました。気がつけば、1年近くブログに文章を書いてなかったのです。1年ぐらいブログを書いていないと、日常的な付き合いがない方々にとっては「生存不明」と映るらしく、何人かの方々に「生きてたんだ」よかった、みたいな反応を頂いています。
この6月で気がついたらサイト開始から10年が経過しています。この10年は、私のサイト以外では世界のどこにも公開されていない情報色々と扱えたという自負はあります。個人ブログでありつつも、省庁で使われる資料などで一次ソース扱いされたり、個人ブロガーとして企業や省庁などに独自取材を実現しました。
しかし、この1年は、このサイトをそろそろ閉鎖してもいいんじゃないかと悩やみ続けています。自分の興味でここまで突っ走りまくって来たわけですが、自分の興味が先鋭化するとともに内容が難解になっていき、読者も徐々に減っていきました。
読者は減った一方で、このブログを好んで頂ける読者の方々は、どんどん「濃く」なっていきました。私よりも技術的な知識が豊富な方々が読者なので、できるだけ注意をして文章を書くようにしていました。記事一本を書くために調査する時間は増えて行くとともに、文章に対して細かい注釈が増えていきました。誤解を生まないための注釈が増えると文章の勢いがなくなることもあり、さらに記事が読まれなくなってしまいました。どんどんタコツボの中に突っ込んでいってしまったのです。
数としての読者が減ってしまうことによる問題は、非常に生々しいもので、個人としての「生活」です。要はお金です。このサイトはWeb広告で細々と運用していたのですが、Google AdsenseなどのWeb広告はPVが少ないと得られる収入も少なくなってしまいます。有料メルマガなどに挑戦したこともありますが失敗しました。
PVに依存しすぎないWeb広告を実現するためには、自分で広告営業をしないとダメなのですが、そういった努力を十分に自分ができなかったのも敗因だと思います。自分のサイトに掲載する記事を特定の事業者の記事広告だらけにしたくなかったので、情報通信業界の中で広告営業をするようなことに踏み切れなかったという事情もあります。「数」としての読者が減ってしまった一方で、既存の読者の方々が残念に思うような方向性での運用もしたくなかったのです。八方美人から抜け出せないで泥沼にはまってしまったダメダメ状態とも言えます。
もし、本当にこの個人ブログで生計を立てたいと思うのであれば、自分自身でビジネスモデルを構築すべきなのですが、うまいビジネスモデルを構築できずに自分の興味で文章を書き続けただけだったのが敗因だと考えています。
久々にブログを書いてみると、ちょっと懐かしくもあり、楽しくもありで、また書きたい気分になりましたが、実際に書くかどうかは現時点では何とも言えない感じです。このブログでの執筆に関しては、いまだに袋小路の中です。
最近は、受託開発、Webデザイン、チラシデザインおよび印刷請負、その他色々を細々と開始して生活を立て直そうとしています。
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