プログラマになるのは難しい?

2012/9/18-1

Ars Technicaで「誰もがプログラマになれるわけではないって本当?」というQAがあり、それを元ネタとしてスラド本家での話題が盛り上がっています。

Ars Technicaでは、プログラマになれるのは一部だけ、という意見に多くの賛同が集まっているようです。 スラド本家では、「プログラマになれることは出来ても、良いプログラマになるのは難しい」というような方向性の意見が多いように思えます。 以下、いくつかの意見をピックアップしてみました。

  • プログラミングを料理本の執筆と同じだよね
  • というか、料理そのものじゃないか?
  • ギターと同じで、いくつかのコードを覚えることは誰でもできるけど、プロのミュージシャンになるには「才能」と呼ばれるものが必要
  • 画家になるのも一緒
  • そもそも、それを楽しんでないと、それを習うモチベーションは維持されないよね
  • 料理人はアルゴリズムに従っているだけであるため、ほとんどの料理人はプログラマではなくコンピュータだ。
  • あほらしい。そもそも世の中の全ての人が車のメカニックじゃないのと同じ話だろ
  • 非常に多くのプログラマと接して来たプロフェッショナルソフトウェア開発者の私の経験上、誰でもプログラマになれると言わざるを得ない。そもそも、プログラムを書く学習をする必要すらない!(このギャグの意味をが推測できない場合は、私が去年書いた"「教えて君」からの質問"の追記部分をご覧下さい。恐らく、そういう話だと思います。)

この前のNHKニュース

アメリカのネットでこういった話題が盛り上がる一方、日本では15日のNHKニュース「人材発掘を プログラマーコンテスト」で、プログラマ不足が深刻であり、年収1800万円とか年収1200万円とかの求人もあるという報道がありました。

プログラマそのものは世の中に大量に居るのと、「エンジニア待遇を向上させたい」みたいな話題が大量にあるなかで、そんな高給プログラマは本当に一握りなんじゃないかとか、NHKニュースで出ていた年収があくまで「最大」であって本当にその金額で採用しているのかは不明だったりとか、思わなくもないのですが、一方で「プログラマ不足」という話題もここ数年よく耳にする話題ではあります。

個人的な感想

私は、それを職業としているプロのプログラマは一種の職人だと考えているので、色々な分野での職人になるのと同様に、その道を突き進む人がそうなるのだろうと考えています。

なので、単に簡単なプログラムを書くぐらいならば誰でもできると思いますが、それを職業としてやるという意味では、その選択をした人がそうなるのであって、万人がそうなるわけではないというのは、そうだろうなぁという感想です。

追記

ここら辺の話って、「なぜ女性プログラマは少ないの?」という話題を、男女関係なく単に「プログラマ」に置き換えて考えても面白いのかもとか思いはじめました。 各種研究で「女性コンピュータエンジニアが少ない理由」としてあげられている話は、実は、プログラミングを苦手と思う人全般に言える話が多そうな気がしてきました。

ということで、過去に書いた女性コンピュータエンジニア記事紹介。

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