BloggerのURLが変わっちゃった話の背景

2012/3/22-1

ここ数日、GoogleのBlogger(Blogspot)でのURL変更が話題になっています。 「Facebookの"いいね"数がリセットされた!!!」とか「リンク数カウントどうなる?SEOは?」というような話が色々なところで言われています。

先月はじめに、Google Bloggerで行われるネット規制の予定に関する話を書いたのですが、そういえば、恐らくその背景であると思われるインドの裁判所命令に関して書いてなかったので追記です。

インドでの裁判所命令

先月7日に、ロイターがインドにおいて21企業が「預言者モハメッド、キリスト、ヒンズー教の神々に対して宗教的に攻撃的であるコンテンツをブロックする仕組みを開発することを命令された」と報じています。

ロイター記事によると、裁判所命令の根拠となった法律は昨年成立したもので、クレームから36時間以内に企業がコンテンツを削除しなければなりません。 2012年1月時点では、「それは不可能である」と企業側は述べていたとあります。

強制リダイレクト

恐らく、こういった背景がGoogle Bloggerの強制リダイレクトへと繋がっているものと思われます。 読者毎に国別のFQDNへと強制リダイレクトすることで、「その国では正しくブロックしている」という状況が作られます。 どこにいる人が書いたのかではなく、どこの人が読んでいるかでFQDN(URL)が変わります。 たとえば、アメリカで読んでれば「○○.blogspot.com」となり、日本から読んでいれば「○○.blogspot.jp」となり、インドから読んでいれば「○○.blogspot.in」となります。 ブロックされるのは、各国のFQDNであって全部ではありません。

ある国では違法とされる表現であっても、他の国では違法ではなく、文章を書いている人と読んでいる人が居る国が違うということからこういったややこしい話になっているのだろうと思います。

世界を相手にするグローバル企業のサービスは、今後こういった変更が各所であるのかも知れないと思う今日この頃です。

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