悪気が無い素晴らしい提案

2009/7/6-1

悪気が無いけど破壊力がある提案は非常に危険だと思う事があります。 提案している本人は「善意」で提案しており、その提案を実行することで素晴らしく様々な事が改善したり、非常に良い結果になると信じています。

しかし、現存する微妙な状況や人間関係やその他事項を突き詰めて考えると、「善意の提案」が爆弾でしか無い場合もあります。 特に難しいのは、様々な事情があって提案者に「現状」を明かす事が出来ないけど、提案内容を実現すると何が発生するか見えてしまっている時なのかも知れません。

何かの提案通りに事が進んで第一回はその場で丸く収まったとしても、時を経る毎にモンスターを作ってしまうキッカケになることが容易に想像できる場合もあります。 非常に小さな石ころが水に入って水面をゆらしたのがキッカケで様々なものがトリガーされて、まわりまわって後ほど大津波になるような感じでしょうか。

激しい状況に陥りそうな予感がするのは、提案者が概念しか語っていないときです。 実際にどうやって実現するのかは他人に任せた状態で、提案者が非常に美しく反対しにくい概念を語っている時の危険度は高そうです。 このような場合の提案者がワンマンな社長や会長だった場合のデスマーチは壮絶なのかも知れません。 根本の概念を疑う人は出現せず、実現出来ない現場が悪であるように認識されてしまうこともありそうです。

また、反対や問題点の指摘が非常に行いにくい話題というのもありそうです。 例えば、「おもいやり」とか「感謝」とか「かわいそう」とか「平和」とか「平等」などの話題が前面に出ている素晴らしい提案は、課題となりそうな事項を列挙するだけで批判されてしまうかも知れません。

そして、恐らく私も気がつかずに「善意」で考慮が足りていない提案やアドバイスを行っているのだろうと思います。 ご迷惑をおかけした皆様、ごめんなさい。。。 この場を借りてお詫びします。。。

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