女性用ソフトウェア、男性用ソフトウェア

2007/9/26

Study: Men, Women Use Software Differently」という記事がありました。 ソフトウェアの利用方法には男女差があるという研究があり、将来は女性用ソフトウェア、男性用ソフトウェアというようなものが生まれてくるのかも知れないということでした。

元記事が紹介しているのは、オレゴン州立大学の博士の研究であるようです。 なお、この研究を行っている研究者は博士になりたてだそうです。 もしかすると、この研究で博士を取得したのでしょうか?

この研究は、男性の方が女性よりもデバッグ用途でソフトウェアを使うことが多いことに気がついたために開始したそうです。 なぜ、全く同じソフトウェアなのに男女で使い方がこうも変わるのだろうということを不思議に思ったそうです。

色々と先人の研究などを調べた結果「自信」という要素に注目したそうです。 そして、コンピュータを使うことに関する自信が女性の利用方法に影響を与える事がわかったそうです。

研究では、男女の被験者に対してソフトウェアによるデバッグを行ってもらう実験を行ったそうです。 その実験では、デバッグ機能を使うと割と簡単にバグを発見できるように作ってあったそうです。 男性は技術に対する自信があろうとなかろうと、デバッグ機能を利用したそうです。 一方、女性の多くは自信がある人だけがデバッグ機能を使うという特徴を示したそうです。

そこで、ソフトウェアのデバッグ機能のボタンの色を変えたり、表現を「間違い」から「間違いかもれない」のように変更したりしてみたそうです。 そうすると、女性がデバッグ機能を使う割合を増やせたそうです。

現状ではWebを含む多くのソフトウェアが単一のUIのみを提供しています。 ユーザに応じて使いやすいUIを複数用意するというのは必要なのかも知れませんね。 (でも、そんなのどうやって考えるんでしょうか。。。嗜好が違う複数のUI設計者(又はデザイナ)に考えてもらうのでしょうかね。。。)

Web2.0的大手な、あのサイトや、あのサイトなども親しみやすい女性用UIなどが出来るとユーザ層が変化したりするんですかね。 携帯電話が良いのは画面が狭くて複雑な機能満載のUIが、そもそも盛り込めないからなのかも知れないかも、など色々と妄想が膨らんでいってしまいます。

なお、この研究を行ったLaura Beckwith氏はマイクロソフトに就職したそうです。 将来、女性用Excelなどが発売されたりするんでしょうか。 楽しみですね。 と思ったら、原文の最後に「女性的な使い方をする男性もいるし、逆もある。ピンク版ソフトとブルー版ソフトを作るような事はしない。それは誰にもフィットしないから」というようなコメントが書いてありますね。

個性によってソフトウェアのUIを変えるという発想は必要なんだなぁと思った記事でした。

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