肺呼吸できて、土の中に繭を作って夏眠する魚
世の中には不思議な魚がいます。 肺魚(ハイギョ)と呼ばれる種類の熱帯魚は、エラ呼吸とともに肺呼吸もできます。 この種の魚は、オーストラリア、南米、アフリカに分布しています。
多くの種類がアフリカに生息しています。 アフリカには雨季と乾季がありますが、乾季には水が干上がってしまう事があります。 そのような時にも生き延びられるように空気も吸えるように進化したようです。 さらに、このアフリカ肺魚は乾季の時期に自分の体液を使って泥の中に繭を作り上げ、夏眠します。
以下の写真は肺魚の一種である、プロトプテルス・アネクテンスの写真です。 (おおぞら観魚園さんに写真を撮影していただきました。)


クリクリした目とガンダムに出てくるハロのような口がチャームポイントです。 体形はうなぎを太くしたような感じで、鞭のようなヒレを4本持っています。 幼魚の時には、エラがウーパールーパーのように飛び出しています。
餌の食べ方も独特です。 餌を口に入れたり出したり、くちゃくちゃくちゃくちゃやる性質があります。 口元で散々いじり回した後で最後にチュルッと飲み込みます。 人に慣れて餌をねだる仕草は愛らしいです。
この魚を可愛いと言わずして、世の中の何を可愛いと言えましょうか? 「気持ち悪い」と思ったあなた! ちょっと変わっているだけです。。。ということにしておいて頂けると幸いです。
種類によって最大サイズは異なりますが、このアネクテンスは70cmぐらいまで成長します。 大型になるオーストラリア産のネオケラトドゥスは180cmになるそうです。
肺魚の入手はあまり困難ではありません。 数店舗のペットショップを探せば発見できる程度だと思われます。 非常に丈夫で、水質にもあまりうるさくないので飼育は容易です。 かなりの水質悪化に耐えます。 ただ、大きくなるので大型水槽を用意しなくてはいけない種類です。
どうでしょう? 一匹試しに飼育してみませんか? 可愛いですよ。
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