IPv6割り当て状況など(ARIN40での発表)
世界5つのRIR(Regional Internet Registy)によるNRO(Number Resource Organization)より、Internet Number Resource Report(2017年6月版)の発表が、ARIN 40で行われました。
IPv4アドレスの割り振りなど
発表の最初はIPv4アドレスに関してでした。 IANAによる中央在庫が0になっており、256個がどのように割り振られているのかに関しての説明などがありました。 発表では、今年9月に行われたIANAからの再割り振りに関しての言及もありました。(参考:IANA - IPv4 Recovered Address Space)

ARIN40発表資料より
現時点で、各RIRにおけるIPv4アドレス在庫に関しても紹介されています。

ARIN40発表資料より
IPv6アドレスの割り振りなど
IPv6アドレスのうち、/3がGlobal Unicast Addressとして予約されており、それらに含まれる506の/12を各RIRが1つずつ割り振りされています。 いまのところは、日本語で「おかわり」と俗に言われることがある、新たな/12の割り振りを受け取っているRIRは存在していません。

ARIN40発表資料より
各RIRによる、年間のIPv6割り振りが最も多いのが、RIPE NCCであることも紹介されています。

ARIN40発表資料より
RIRによるIPv6アドレスの割り振りを円グラフにすると、RIPE NCCでの割り振りが圧倒的に多いのがわかります。

ARIN40発表資料より
エンドユーザに対するIPv6アドレスの割り当ては、2016年にアジア太平洋地域のAPNICが最も多かったようです。

ARIN40発表資料より
エンドユーザに対するIPv6アドレスの割り当てという視点では、RIPE NCCとARINが同じぐらいで、APNICが続いているようです。

ARIN40発表資料より
RIRのメンバーのうち、IPv4とIPv6の両方のアドレスを持つメンバーの割合では、LACNICが89.41%と、一番大きな割合になっています。RIPE NCCが73.88%、ARINが55.48%、APNICが54.10%、AFRINICが35.50%という順番です。

ARIN40発表資料より
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