新ベンチャー企業「フルルート」シンガポールで設立 - クララオンラインとNECビッグローブ
クララオンラインとNECビッグローブがシンガポールで新たにベンチャー企業を共同出資により設立しました。 会社名は「フルルート」です。 BGPを強く連想させる社名であるのが非常に印象的です。
日本国内で一般向け有線ISPにおいて恐らく第2位の規模を持つNECビッグローブは、積極的に海外に展開してピアリング等を行う企業というイメージがあります。 元々はホスティング事業がメインであったクララオンラインは、数年前からASEAN地域への進出に力を入れています。
プレスリリース文には、以下のようにあります。
クララオンラインのアジアにおける事業ノウハウと、BIGLOBEのインフラ構築・運用ノウハウを組み合わせることで、成長するASEANのインターネット市場で、続々生まれる新たなサービスを支えるビジネスパーソンとエンジニアの力になれるITインフラサービスの提供を目指してまいります。2016年度にはASEAN内での売上高10億円を目指してまいります。
BIGLOBEでは、国内で培ってきた企業向けのハウジング事業やインターネット接続事業などの海外展開を図るべく、第一弾として昨今ビジネスが急成長しているASEANで事業を開始いたします。
急激に伸びているASEAN地域に対して、BGPでのトランジットを「フルルート」を通じてNECビッグローブが提供するようになることを目指すのだろうと思いました。
一方で、ASEAN地域に進出する日本企業に対して、日本国内データセンター等との安定したアクセス回線を提供しつつ、現地でのハウジングも提供するような事業をやるのかなぁという感想を持ちました。
とはいえ、何といっても、一番興味深いのは「フルルート」という社名かも知れません(関係されている方々を考えると、それはそれで違和感がないといえばないのですが)。 フルルートを持っているかどうかや、それを扱うときの話題は様々なところでこれまで語られてきましたが、それが社名になっているとある意味新鮮です。 良く使われる単語なので、ちょっと紛らわしい部分もありますが。
いずれにせよ、今後が楽しみなベンチャー企業だと思いました。
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