Twitterにあった「一緒に成長している感」

2011/8/29-1

私はTwitterとFacebookの両方を利用していますが、「場」としての両方の雰囲気に大きな違いがあって、「あー、こういう側面もあるのか」と思いついたことがあったので、備忘録代わりに書いておくことにしました。

初期のSNS、ブログ、Twitterなどのブームは、ニッチなネットユーザが勝手に盛り上がって「これは面白い!」となっていて、最初のうちはメディアも見向きもしなかったのですが、徐々にメディアに出るようになって、いつの間にかメジャーになっていたようなイメージもあります。 そう考えると、私のまわりでの雰囲気に関して言えば、TwitterにあってFacebookやGoogle+に無い物は、ユーザとプラットフォームとの一体感を錯覚することなんじゃないかなぁと漠然と思いました。

あの頃は、熱狂的なTwitter信者っぽい人々が「楽しいからおいでよ!」という感じのブログ記事を書いてました。 「マーケティングに使える!」とか「勝ち残るための」というようなマーケティング主眼の人々ではなく、ニッチなユーザが「どこがどう楽しいか」について語っていたのが多かった気がします。 FacebookやGoogle+に関しても、同様に「楽しいからおいでよ」という記事があるのですが、どうしても目に留まるのは「アカウント停止されてしまった」という記事です。 Twitterの時に他のネットユーザを積極的に取り込んでいたようなユーザが真っ先にアカウント停止されているようなイメージもあります。

そこら辺はポリシーの違いだろうと思うのですが、何となく「わけもわからず一緒に盛り上がっていたTwitter」と「キッチリ襟を正した世界を目指しているFacebookとGoogle+」という雰囲気が私の中のイメージとして定着してしまいました。 あくまで私個人のイメージですが。

でも、普通はTwitterっぽい雰囲気って少ない

とはいえ、ユーザとともに「造り上げて行ってるなぁ」というあの感じがあったTwitterって恐らく結構変態だったんだろうなぁと思うこともあります。

通常はWebサービス運用者側がある程度独断と偏見で完成させていくわけですが、Twitterの場合は色々ボロボロだったけど「何となく許せちゃう」という変な雰囲気がありました。 やたらめったら、ドライバーを持った猫がメンテナンスをしていたり、クジラが空を飛んでいたりするわけですが、ユーザ側が憤りつつも「まあ、そういうもんだ」的な雰囲気がありました。 しかも、ユーザの要望をうけてAPIが変更されたり、機能が増えたりというのもチョイチョイありました。

そういった、「手作り感」もTwitter支持者を増やした要素だったのだろうと思います。

ただ、今では、Twitterでそういうのが減った気がします。 つい最近ぐらいからTwitterを使い始めたユーザにとっては、会社としてのTwitterは最初から巨大な存在に見えそうです。 そう考えると、きっとFacebookの初期も「ユーザみんなで造り上げている感じ」があったのだろうと推測しています。 Facebookの創設者を題材にした映画「The Social Network (邦題:ソーシャル・ネットワーク)」を見ていても、最初のうちはユーザが企業側と一体感を持って熱狂してたんだろうなぁと思いました(要は、アーリーアダプタに入れなかっただけじゃん、という話だったりもしますが)。

しかし、多くの日本ユーザがFacebookを使ってみる気分になったときには、もう既に世界的なサービスとなったFacebookが目の前にあって、「プラットフォームと一緒に成長していくように錯覚する」という気分よりも「どうやってFacebookをマーケティングに利用しようか」というのが前面に出ている人々が多い印象があります。 そういう面もあってFacebookに対して「状況のセカンドライフ臭さ」を言う人もいるのかも知れません。

書いてみたら、全然関係ないけど、このネタを連想した元記事

つい最近、「Twitterの良かったところと、Facebookがあまり好きになれないところ」というのを書いたばかりではありますが、Googleのエリック・シュミット氏が「Google+はソーシャルネットワークじゃなくて身元特定サービスなんだよ。G+はオプショナルなサービスだし、実名を使うリスクがある人は使わなければいい。インターネットは犬やニセの人物ではなく、実在する人物であることがわかった方がいい。ネット上には邪悪な人々がいるので、そういった人々を特定してランクを下げられるようにすべきだ」と語ったとAndy Carvin氏が主張していることが話題になったSlashdot本家の記事(Schmidt: G+ 'Identity Service,' Not Social Network)を読んでいて、「ユーザとともに造り上げて行くようなゆるふわな雰囲気があったTwitterって珍しい事例なんだろうなぁ」と、漠然と思った今日この頃です。

追記

そういえば、選挙の前に「Twitter議員だ!情報革命だ!日本でもネット上で堂々と政治について語るべきだ!」という盛り上がりがありましたが、あのときから、私の周りの「ネット上の雰囲気」というのがガラリと変わったような印象もあります。

追記2

小林祐一郎さんから、昔の、はてな、mixiもそういった感じだったとのご指摘を頂きました。 確かに、そうなのかも知れません。気がついたら、はてなブックマークの注目エントリはエロSPAMにまみれてますし。

(https://twitter.com/heartlogic/status/107993589711253504)

追記3

fshinさん曰く「僕は、ついコンからヒゥイヒヒへの変化が変わった瞬間だと思いましたね。」

(https://twitter.com/fshin2000/status/107994578853965824)

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