米国の大学が1Gbps回線でベンチャーを誘致
米国で29の大学が周辺地域に1Gbps回線を提供する試みである「Gig.U」がNew York Timesで紹介されていました。 記事によると、それによって新たなビジネスアイディアや教育モデルが生まれることを期待しているとありました。
「New York Times : Colleges Join Plan for Faster Computer Networks」
パイロットプログラムとして昨年行われたCase Western大学での事例では、大学に隣接する104家庭に1Gbps回線を提供したそうです。 さらに、開始3ヶ月以内に3つのベンチャー企業がその地域に引っ越して来たと記事にあります。
NYTimes.com記事の最後の方で「回線だけ用意しても新しい利用方法が生まれるわけではないよね」というような意見も掲載されています。
この背景と日本での状況
なお、この記事の背景として、一般家庭への接続性がハイスピードとは言えない米国事情があります。
日本では、一般家庭向けの100Mbpsや200Mbpsサービスもあり、1Gbpsのサービスも既にあります。 「1Gbpsの回線」というのが引っ越すほどの魅力であるとは思えないため、同様の手法で大学周辺にベンチャー企業を誘致するのは難しいかも知れません。
Googleが1Gbps回線を一般家庭に提供する試みが昨年報道されていましたが、米国でのこのような「1Gbps回線に関する試み」は、米国でのインターネット事情が抱える一面を反映していて非常に興味深いと思いました。
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