音楽市場縮小の原因って何だろう?

2009/3/19-2

音楽業界はどうなるんでしょうね - タケルンバ卿日記」を読んで、音楽市場縮小の原因は何だろうかと考えてしまいました。

昔は朝の目覚まし時計代わりにAnthraxとか、Rage(ジャーマンメタルの方)とか、Helloweenとか、Metallicaとか、Bon Joviとか、Guns and rosesとか、Mötley Crüeとかを寝起きに聴いたりしていましたが、最近はめっきり音楽を聴かなくなりました。 カラオケで皆でリンダリンダでジャンプして楽しむ事もなくなりました。 まあ、それはどうでもいいとして。。。

確かに音楽CDの売り上げが減少の一途だという話を良く聞きます。 以下、音楽に関して根拠の無い妄想を列挙してみました。

学生は音楽を買わない

「CDはコピーが可能なのでお金の無い中高生はCDを買わない」という意見もありそうです。 確かにあまり買えないだろうと思います。

私が高校生の頃は、テープがメインでした。 そして、テープを買った誰かから借りてダビングを行うというのが流行っていました。 ラジカセやコンポもダビングが出来る事前提の物が多く売られていました。 CDだからコピーの速度が上昇したというのは事実ですが、コピーが出来ることと技術的に容易である事は今と変わりません。

友人から借りてコピーするというのもありましたが、小遣いをはたいて購入したテープを自分でダビングするという事もしました。 通学中にウォークマンで何度も再生しているとテープが駄目になるからです。 巻き戻しをしている時に、テープの中身が大量に出て来てしまって修復不能になる事もありました。

ダビングを行う目的としては、好きな曲だけを集めたテープ作るというものもありました。 一生懸命ラジカセの再生ボタンと録音ボタンを押すタイミングをあれやこれやとやっていた記憶があります。

ということで「中高生」という視点で見ると、昔と今とで「購入する」事に違いがあるのかどうか私にはわかりません。

CDのコピーは昔のテープよりも難しくなるか?

最近、「パソコンを使う人」というのが年代的に限定されて来ているような気分がしています。 まず、高齢者はパソコンをあまり使いません(もちろん、使う人も結構いますが)。 そして、最近は携帯電話で全てが済んでしまう若者系の方々もパソコンを使いません。

恐らくパソコンを使うのは会社勤めをしている年代までなんだろうと予想しています。 そして、帰宅してからもパソコンをいじるのは人の多くは30才周辺から40才周辺が多いのではないかと予想しています。

そう考えるとコピーにパソコンが前提となるCDは、今後はテープよりもむしろコピーの敷居が高い物になるのではないかとさえ思います。 「良くわからないから着うたで購入しちゃえ!」が多いのではないかと、ふと思いました。

年齢構成

日本における音楽消費が減少した原因の一つとして若年層の減少を挙げる人もいるような気がします。 若い頃は音楽を聴くけど、年をとると時間がなくなって音楽を聴かなくなるという意見です。

ただし、今CDで売れているのは80年代の曲だという話を聞いた事がありますし、最近のCD屋で妙に多くのリバイバルが販売されている気がします。 まあ、でも「音楽を聴く」という事とCDを買うは別の話という考え方もありそうです。

「年を取ったら音楽を聴かなくなる」という発想は正しいのかどうか良くわかりません。 人によっては確かに仕事が忙しいからという理由はありそうです。

レンタル

確かにレンタルで借りる人は多い気がします。 でも、それが決定打なのかどうかは知りません。

アメリカでも音楽CD売り上げが降下しているようですが、アメリカにもレンタルCDってありましたっけ??? それとも偶然同じような時期にCD売り上げが下がってるんでしょうか?

携帯型ゲーム機

携帯型ゲーム機も音楽の売り上げを下げる要因になっているのではないかと個人的に思う事があります。

学生時代の私は、音楽は通学時間を潰すためのものでした。 しかし、最近は電車の中でゲームをしている人を多く見ます。 ゲーム機の爆発的な普及とともに、音楽を聴きながら通勤/通学をしている人が減った気がします。 なんといっても、満員電車の中で音漏れがしていて不快に思う事が減ったような気がします。

当時の私に今の携帯型ゲーム機を渡したら、音楽を聴かなくなるかも知れません。 音楽によって通学の時間を浪費するという目的が消えてしまうためです。

なお、携帯電話に付属しているゲームも同様です。

携帯メール

携帯型ゲーム機と同様に、携帯メールを使うという行為も電車の中での音楽を不要な物としている気がしています。

ラジオ

国内の新しい音楽に接する機会として昔多かったのがラジオです。

受験をしている時にはラジオを良く聴いていました。 しかし、最近は全くラジオを聞かなくなってしまいました。 私の周りでは、ラジオは車を運転する時に聴くもののようです。

最近の受験生はラジオを聞いているのでしょうか? 最近の中高生は音楽情報を何処でどうやって手に入れているのでしょうか? やっぱりネットですかね?

P2P

Napsterが流行していた頃は確かに音楽をP2Pでゲットしているような知人が結構いました。 というより、それ以前からWarez(われず)というような形で地味にやり取りしているコミュニティがあった気がします。 やたらとファイルサイズが大きいJPEGがあったり、皆がパスワードを知っているftpサーバがあったり、nntpが活用されてたりという感じでしょうか。

しかし、最近は音楽ファイルをP2Pでやり取りしている人は私の周辺にはいません。 P2Pが流行しはじめた頃は公開前の映画の動画ファイルがオレオレ翻訳字幕付きで配布されたりという事もあったようですが、最近はあまりそのような話を聞きません。 「訴訟や逮捕の報道は非常に効果的だったんだなぁ」とインターネットバックボーンのトラフィックのグラフを見ても思います。 今P2Pをやっている人の多くは訴訟を起こされる可能性が低いと考えられている(?)エロ動画のみが目当てなのではないかとさえ思います。(参考:P2Pによりダウンロードされるコンテンツの60%はポルノ)

まあ、いわゆるダウンロード系P2Pの世界は良くわかっていないので、結構適当な事書いているような気もします。 誰か正しい現状を教えて下さい。。。

でも、P2Pの出現そのものは何らかのインパクトはあった気がしています。 一時的とはいえ、「知らない人から無料で貰えちゃうんだぁ」という認識を持ってしまった人が結構な数いそうです。 一度それを覚えると、後はいかに楽に安く手に入れるかを模索する人も出現しそうです。 まあ、そういうタイプの方々がCDを購入していたかどうかは良くわからないので、影響があるのかどうかは結局は良くわからないのですが。。。

MP3

MP3という音楽圧縮技術も音楽売り上げに影響を与えたような気がします。 まず、圧縮率が上昇したことによって当時の回線容量でもP2Pでやりとりしやすくなったことが挙げられます。 また、HDDに大量に詰め込む事も同時に出来るようになったので、一つ一つの「価値」も相対的に小さく見えるようになったのかも知れません。

音楽圧縮技術には様々なものがあります。 MP3という技術そのものが非常に優れていたという面もあるとは思いますが、仕様がある程度世間に知れていて、様々な人がある程度勝手にソフトウェアを作れたという「普及」という面の方が大きかったと個人的には思っています。

認識

でも、一番大きく変わったのは多くの人の「認識」何だろうと思う事があります。

少なくとも、「この歌手のファンなんだ」と言ってコピーしたCDを見せてくる30を超えた大人に「それってでも歌手が生活するのにあまり貢献してないよね」と言うと煙たがられる事がほとんどという世の中だと思います。 このような傾向は非エンジニアに多い気がします(偏見ですね。。。ごめんなさい。。。)。

最後に

多分、本当の答えは誰も知らないんだろうと思います。 色々な要因が複雑に絡まって、全体として減少しているような気もします。 車が発明されて馬車の需要が減ったような感じで、音楽をテープやレコードやCDなどの「物」と結びつけて販売するという形態に対する需要が減っているのでしょうか?

「音楽」そのものに対する潜在的なニーズはさほど減少していないと勝手に仮定をしたとき、大きく開いたニーズの穴に対して、「音楽」という無形の「物」を提供する形態を発明するのは誰になるのでしょうか? そして、その新しい発明はどのような思想で設計されたものになるのでしょうか? その発明によって世界や様々な業界がどのように変化していくのかというのも興味深い気がしています。

少なくとも何らかの「変化」は、もはや避けられないのではないかと思った今日この頃でした。 (というか、既に変化のまっただなかか。。。)

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