良いスピーチをするコツ

2008/10/20-2

7 Reasons Why Speakers Flop」という記事がありました。 社内スピーチ等で失敗しないための7か条のようです。

以下、要約です。 意訳したり削ったりしていますし、誤訳などが含まれている可能性があるので、是非原文もご覧下さい。

はじめに

組織内で出世していくにつれてスピーチを求められることが増える。 不幸にもスピーチに関するトレーニングを受ける機会がなかった人もいるが、どこかでスピーチのスキルを磨かなければ苦労する。

講演やセミナーで発表することを生業としている身として、様々な企業の重役が行うプレゼンを見てきた。 しかし、そのほとんどは記憶に残らないものだった。 さらに、痛々しいぐらいつまらなかった。

つまらないプレゼンをする人であっても、伝えたいメッセージや情熱を持っている。 しかし、それらは伝わらない。 考えや情熱を正しく伝えるには技術が必要だ。 それは組織内のスピーチであっても外部へのプレゼンであっても同じだ。

外部へのプレゼンは、他のスキルと同じように、回数をこなせば上達していく。 重要なのは失敗から学んでいくことだ。 素早く上達するには、致命的な失敗をなくすことが重要である。 以下にスピーチで失敗をしやすい7つの点を挙げる。

1. 話が長過ぎる

与えられた時間以上に長く話を続けること。 これが最も簡単に聴衆のやる気を削ぐかも知れない。 時間を浪費することは無礼であり、自己中心的である。

発表時間は役職などの地位によって決めるのではなく、その人が発表すると合意された時間に依存すべきだ。 時間通りに開始して、時間通りに終了することで、聴衆からの敬意を受けるだけではなく聴衆への敬意も示せる。

2. 目的が不明瞭

「ポイントは何処?」というのが非常に重要である。 実際の内容を何も告げずにスピーチを続けるリーダーが多いのは、いつも理解できない。 21も要点があるようなプレゼンを30分で行う人が多い事にも愕然とする。 あまりに多くの内容を一つのプレゼンに詰め込むべきではない。

スピーチのプロと同じようにスピーチをデザインしましょう。 例えば、「このプレゼンの最後に聴衆が考えていて欲しいこと」を自問することから始めましょう。

3. 準備不足

「やっつけ仕事」に対する言い訳は存在しない。 良いスピーチをする人は必ず入念な準備をしている。 自然に話をしているようなスピーチが出来る人は、実は何時間も練習に費やしている。

誰も練習をしていないような役者ばかりが登場するブロードウェイのショーを見たら「金返せ!」と言ってしまう。 同様の事を重役に言えないのが残念だ。

4. アテンションが集められていない

かつて世の中で最も貴重なものは時間と言われていた。 今はアテンション(注目)になっている。 一般的な聴衆は、大量の情報にさらされている。 そして、あなたのスピーチもその中の一つでしかない。

あなたのコンテンツが聴衆のアテンションをつかまなければならない。 重要なポイントとして、聴衆に関連がある内容にすることが挙げられる。 最近は「それって本当?」よりも「それが私にどのような影響を与えるの?」の方に興味が集まる。 あなたのメッセージが聴衆に対して持つ意味を忘れないようにしましょう。

5. 尊大ぶる人

エゴ丸出しのリーダーは、人々にどう思われているかに関してこだわる。 そのようなリーダーは、聴衆に影響を与えることではなく関心させることを目指す。 また、インスパイアさせるのではなく支配しようとする。

自己中心的なリーダーは聴衆の要求を満たすためではなく、自分の要求を満たすためにスピーチを行う。 そして、聴衆は傲慢さを嗅ぎつけるのが早い。

6. 退屈

今日の聴衆は目まぐるしく画像が移り変わるMTVのようなものを見て育っている。 そのような人々にとっては、ただ人が話を聴くだけの時間は電源の入っていないコンピュータに向き合うようなものだ。

聴衆をエンターテインする発表者は失敗しない。 エンターテインが最も重要というわけではないが、少なくとも退屈よりは良い。 講演者がエンターテインメントを実現できるかどうかは聴衆とどれだけ関われるかにかかっている。 私は、何かを教育する最良の方法はエンターテインメントの中に良いアイデアを潜り込ませることだと考えている。

7. 終わりそうで終わらない

終わりそうなそぶりを見せておいて、次にどうでも良い話を続けることがある。 聴衆が好意的に反応すると、また同じような事を繰り返し、最終的には聴衆の反応がなくなるまで終わりそうで終わらないスピーチがある。 このようなことを繰り返していると聴衆がウンザリしてしまう。

簡潔にまとめましょう。 終わりそうで終わらないスピーチは、直前の内容を薄めてしまう。

まとめ

以下のような7つの質問を自問することで確認ができる。

  • 時間を守れたか?
  • スピーチの意図を明確に伝えられたか?
  • 十分準備をしたか?
  • 最初のつかみでアテンションを集められたか?
  • ポジティブな影響を聴衆に与えられたか?
  • エンターテインできたか?つまらなくなかったか?
  • 結末は一度だけになっているか?

これらを確認することによって、スピーチで大失敗することが減るだろう。 大失敗しないだけではなく、良いスピーチをする人として認めてもらえるかも知れない。

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