イノベーションは危機的状況を愛している

2008/10/18-2

Innovation Loves a Crisis」という記事がありました。 金融危機はIT企業にとっては大きな危機であるが、同時に大きなチャンスでもあることを説いています。

この記事はSun Microsystems CEOのJonathan Schwartz氏のブログに掲載されていたものです。 元々Sun社内全員へのメールとして2008年9月30日に送信されたものを、10月2日にブログ記事として公開しています。

もちろん、社内向け文章なので自社をかなり持ち上げて書いているとは思いますが、 こういう時に攻めの考えを社内に配信して士気を落とさないようにするのは流石だと思います。

初めて自分でインストールしたOSはSunOSでしたし、Javaもちょくちょく使います。 Sunは個人的に大好きな企業の一つです。 Sunが今回の金融危機で成長するのか衰退するのかは良くわかりませんが、今回の金融危機をチャンスとして活かして成長する企業というのもあるのだろうと思った今日この頃でした。

以下、要約です。 かなり削ったり意訳したりしているので、是非原文をご覧下さい。

導入部分

現在の金融危機がSunに与える影響を誰もが心配しているだろう。 恐らく、我々の主要顧客全てが影響を受けると思われる。 銀行だけではなく、電話会社、病院、メディア企業、建設業、航空業、政府、起業、その他なんでもだ。 資金調達が必要なビジネスは大学からフォーチュン100企業まで激しいストレスを受けるだろう。

しかし、我々が攻めの姿勢を貫けば、この危機は大きなチャンスに変わる。 守りではない。 自社の心配するのではなく、顧客の業績を向上させよう。

そして、以下の重要な点を覚えておこう。

1. 顧客はテクノロジが価値創造や生産性向上させると思っている

顧客は「テクノロジの購入をやめて従業員を増やそう」とは言わない。 その逆を言う。 従業員を減らして自動化する方法を模索する。

そして、そこにこそチャンスがある。 顧客のコストを削減し、稼働率を上昇させ、短期的そして長期的視点での利益をあげられるようにする。

顧客への正しい問いかけは「何か手伝える事はありませんか?」だ。 顧客はアイデアを持っている。 そして、我々も顧客のためのアイデアを豊富に持っている。

私は現在顧客に手助けをオファーしている。 皆も同じようにしよう。

2. 新規顧客を獲得する

金融業務と電話会社は我々が顧客基盤を強化しようとしている分野だ。 我々は世界的なマーケットに浸透しており、それが大きなチャンスに結びついている。 全ての重役は新規顧客獲得を真剣に考えて欲しい。

そして、我々が新規顧客を獲得できると私が考えている理由を以下に示す。

3. イノベーションは危機を愛している

インターネットバブルの崩壊を覚えていますか? オープンソースの波がその後発生した。 同じようなブレークスルーに対する熱気がまたやってきた。 そして今回はSunは潜在的に最も利益を得られそうな位置にいる。 何故かって? 企業が低価格データベースを使いたいと思ったときの一番の選択肢はMySQLだ。 ストレージではZFS+OpenStorageだ。 プロプライエタリ製品がxVMに対抗できるだろうか? Glassfish、Lustre、OpenSolarisもある。 私の視点からは、そこら中にチャンスが転がっているように見える。

世間にはアメリカ、EU、アジアの国家が何をすべきかに関しての議論が溢れるだろう。 私はそんな一般的な議論には興味がない。 もっとプライベートな議論に興味がある。 全ての顧客に対して「使うOSは何にすべきか?」「オープンソース戦略はどうすべきか?」「プロプライエタリストレージを使わないコスト削減はどうすべきか?」などを話し合いたい。

危機の時、我々の顧客は大きなストレスにさらされる。 しかし、危機とは「変化への扉」とも言い換えられる。 そして私はわが社が、その変化に結びつくようになって欲しい。

いくつかの顧客は消滅するだろう。 しかし、さらに強くなって浮かび上がる企業も出てくるだろう。 景気後退を利用した企業に牽引されて、マーケットもまた成長路線に戻るだろう。

我々経営陣はマーケットを見守り、Sunへの影響を理解しようとしている。 しかし、我々経営陣はインターネットバブルが崩壊したときを知っている。 今は、チャンスを最大限に活かす時だ。 今ほど我々の顧客が変化を歓迎しているときはない。

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