10年後の音楽流通を勝手に妄想

2008/1/30

10年後の音楽を勝手に妄想してみました。 以下の文章には何の根拠もありません。 また、ニーズ(Needs)志向というよりも、かなりシーズ(Seeds)志向なので内容も偏ってます。 ご注意下さい。

10年という数値にもあまり根拠はあまりありません。 今のネット界(IT界?)の速度を見ていて、20年かなぁ、もっと早くて10年かなぁと思って10年にしました。

音楽はタダが主流になる?

最近のWeb上でのコンテンツを見ていると、無料+広告という形態でのコンテンツ配信が目立って増加していると思われます。 紙媒体でも同様で、R25などの無料雑誌も徐々に増えています。

音楽もその流れには逆らいきれずに、10年後には無料で音楽を配布する事が主流になるのではないかと予想しています。 もちろん、今と同様の形でCDなどでの販売も継続されるとは思いますが、数という意味での主流は無料音楽に移行するのではないかと勝手に妄想しています。

ただ、音楽が無料化するには様々な「革新」が必要だと思われます。 音楽を制作する人も収入がなければ意味がありません。 音楽コンテンツ作成者は、「無料でクレクレ!」と叫ぶ人が多いから無料にするのではなく、「無料で配布した方が儲けが大きいから」無料で配布するという世界が必要だと思います。 そして、その「儲け」というのは「結果として売り上げが増えるかもよ」というような間接的なものではなく、もっと直接的であることが必要だと想像しています。

では、どのようにしてタダになるかですが、今の私は無料+広告という思想にかなり毒されているので、無料+広告だと妄想しています。 昨年、元プリンスが無料で音楽を配布して、コンサートなどのイベントで元を取るモデルを行って話題になっていましたが、それをやって元が取れるのは極少数だと思ったので、多くのコンテンツクリエイターが参加しやすそうな広告モデルで考えてみました。

必要なのはカスタマイズされたリアルタイムな広告

音楽において、無料+広告が成立するために必要なのは「カスタマイズされたリアルタイムな広告」だと思います。 私が妄想しているものが何かというと、Google Adsenseのようなものです。 「広告」の形態がテキスト/画像/映像を見るタイプの物か、もしくはラジオのように音声に内蔵されたものかという話もあるかとは思いますが、ここでは、それらを全部まとめて「広告」と表現します。

私は、音楽(もしくは音声)を聴く度に広告の内容が変化するものが必要であると思います。 一度、MP3を配布してしまうとずっと同じものしか流れなかったり、同じ広告しか表示されないようなものは駄目だと思います。

同じ曲でも、音楽を聴く度に広告が変化するものであったり、聴く人の趣向によって広告が変化したり、音楽プレイヤなどに入っている曲の種類で広告が変化したり、時間帯によって広告が変化したり、聴いている場所(位置情報)によって広告が変化するような、柔軟性の高く広告出稿者がよだれを垂らすようなシステムが必要なのではないかと想像しています。

変化する広告を実現するにはネットワークが必要

「毎回変化する広告」を実現するには、どうしてもネットワークによる通信が必要になります。 インターネットに接続されたPCであれば実現可能ですが、それではマーケットが狭すぎるので、音楽提供者にはあまり魅力的に感じないと思われます。 PCでも利用できるようにはすべきだと思いますが、非常に多くの人が持ち歩く携帯型機器でネットワークへの接続が行えて広告が変化するような仕組みが必要であると思われます。

「直接的なインターネットコネクティビティが無いところでも広告を変化させ続けるにはどうするか?」という視点で妄想をしてみて、 まず思いつくのが、携帯電話にこの機能が搭載される事です。 携帯電話であれば常にネットワークに接続可能ですし、持っている人も多いです。

次に思いつくのが、manet的なモバイルアドホックネットワーク物です。 携帯機器同士が近くにいる物同士で接続し合い、その場その場で自律分散的にネットワークを構築し、最終的にはどこかのゲートウェイを経由してインターネットへ接続するという手法です。 manet的手法とhotspot的に専用の接続ポイントが大量にあるという手法の組み合わせも、あり得るかも知れません。 さらに、IPv6が使われるというような話もあり得るかも知れません。

携帯型プレイヤがキャッシュを持つという方式もあり得ます。 音楽を携帯型機器に投入するためには、ネットワークに一時的につながなければならないような仕組みにして、その時に大量の広告を携帯機器に蓄積する手法です。 広告のリアルタイム製は損なわれますが、無線通信などのために電気を浪費しなくても済むので、連続再生時間などが長くなるかも知れません。

広告表示回数やコンバージョンの計測手法

広告モデルでは、広告の表示回数やコンバージョンに関する情報が不可欠になります。 広告を配信する組織は、ある程度リアルタイムに広告表示に関するフィードバックを集めなければなりません。 そうなってくると、キャッシュ型の仕組みは多少面倒になるので、結局は携帯型音楽プレイヤーが何らかのネットワークに常に接続されているモデルになるのかも知れないと妄想してみました。

携帯型プレイヤー

さて、こんな機能がある携帯音楽プレイヤーがあったとしても、普及していなければ広告を出す人はいません。 そこで、考えたシナリオが「NTT DoCoMoなどの携帯電話会社が1円携帯を配った仕組みと同じような仕組みで安く携帯プレイヤーを配る企業が出る」というものです。 例えば、Googleが家電各社等から携帯プレイヤーを買い取り、市場で1円で配布するというようなものがイメージしやすいかも知れません。 (まあ、10年後どうなるかの妄想なのでかなり勝手に書いてます。。。)

または、iPodがさらに普及して、世の中iPodを持っていない人はいないぐらいになったときに、後付け機能として広告機能が入るなどのシナリオもあるかも知れません。 (iPodに限らず、特定のメーカが市場を独占するということもあり得ます。)

もしくは、多くの企業が集合してフォーラムを作り、標準化を行ったうえで皆でプラットフォームを作り上げるという道もあるかも知れません。

どの手法にしても、誰かが豪腕で無理矢理プラットフォームを作る系ではないかと妄想しています。

コンテンツを出す人

このような無料音楽+広告モデルが出来上がり、それがAdsenseのように一般公開されれば、素人が音楽製作で収入を得る事に対するハードルが今よりもずっと低くなるのではないかと思います。 また、音楽に限らずブログの代わりにpodcastingのように話し続けたり、大学などが講義を広告付きで無料で配布したりというのもあり得るかも知れません。 落語やコントなどが無料+広告モデルに乗っかって、劇場やライブでの収入を超えてしまうという日も、数十年後には来てしまうのかも知れません。

最後に

以上、色々と妄想してみました。根拠lessです。 同じような事を考えている人はたくさんいそうですし、特許とかもありそうだとは思いますが、 まあ、10年後に対しての勝手な妄想なので許してください。

「あああ、お花畑だなぁ」と、笑い話程度に読んでいただければと思います。

追記:2008/1/31

akamakuraさん:赤枕版:10年後の音楽流通を勝手に妄想

takuma104さん:すべてのデータが広告モデルになったとき

dbfireballさん:あながち無理な話ってこともないと思うなぁ。

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