優秀な社員を辞めさせない方法

2007/11/28

16 Ways to Keep Your Best Employees -- Without Breaking the Bank」という記事がありました。 ITworld.comの記事です。

原文には、「多くの社長はビジネスのルールが変わったことに気がついていない。昔はお客様が神様だったが、最近は従業員を満足させる事で従業員がより良いサービスを提供して顧客を満足させるということが求められる。従業員がより芝が青い土地に移動すれば顧客もその従業員についていくだろう。」というような事が書いてありました。 新天地を探すというのは、既に辞める気持ちが発生しているということなので、そもそも従業員が「より青い芝」を探し始める時点で手遅れだそうです。

原文には、自分の土地をより青く保つための「種」を16個紹介しています。 以下、それらの要約です。 誤訳などがあるかも知れないので、詳細は原文をご覧下さい。

1. 企業文化を正しく伝える

文化に合わない人を雇っても辞めてしまいます。 入社してから実情に気が付いた従業員は辞めます。 現状を正しく伝えたうえで、将来はどうなりたいかや、面接を行っている相手がその目標に対してどのように貢献できるかなどを語りましょう。

2. 規律の範囲内で自由を与える

チャレンジングな課題を与えたり、 仕事に直接的に関係がない教育を受ける事を許可するのも良いかも知れません。

3. 多様性を大事にする

画一的な人材ばかりでは活気のある職場は作れません。 多様性は活気や新しいアイディアを産み出します。 多様性を保つにはリーダーが様々な意見に耳を傾けられるように努力をしなければいけません。

4. 良き企業市民であること(コーポレートシティズンシップ)

昔は利益をあげることが全てでしたが、最近は社会の一員としての企業の責任/義務を考慮する必要があります。 環境保全活動などをする社員を表彰するなどの方法があります。

5. 正しく褒める

誰かが凄い成果を出したら、その事を本人に伝え、周辺の人々にも伝えましょう。 さらに、顧客にも伝えましょう。

6. 福利厚生で工夫

どこでもあるような福利厚生ではなく、従業員が喜ぶものを考える。 Qualcommでは社員の夜食を提供してくれる。 コインランドリーサービスや、週に一度の昼食サービス、エキスパートによる教育を受けれるようにするなどもあり得る。

7. 従業員のニーズは変化する

子供が生まれたら変わる。 歳を取ると親の面倒をみなければならなくなるかもしれない。 仕事以外の部分の負担を軽減すれば、仕事に集中できる時間が増える。

8. 偉大な従業員は偉大なリーダーの下に集う

従業員は仕事を辞めるのではなく、リーダーに対して辞める。

9. 定期的な面接

従業員は自分が会社にどうやって貢献できているかを知るのが好きなので、面接の時間を使ってそれを伝えるようにする。

10. 最も仕事がしやすい環境を整える

各自のアイディアを発揮できるようにする。 Googleでは20%の時間を使って各自が好きなことを出来る。 使うツールを十分そろえてあげるのも重要。

11. 仕事/プライベートのバランス

最近の若い人は、親がひたすら仕事に身を捧げてやりたい事を全く出来ずに55歳を迎え、突如として解雇されて再就職先が無いような状況を見たりしています。 そのため、「私はそうはならない」と思っています。

12. 休暇をとるようにしつこく迫る

良く休暇をとる従業員の方が健康であり続けます。 また、燃え尽きる事も少なくなります。

13. 雇用主と従業員の間に信頼関係を

リーダーを信頼できるとき、従業員は良く働きます。 また、従業員は自分達が信頼されているとわかる必要もあります。 例えば、Best Buyでは9時から5時という時間が適応されず、自分で時間を管理できる従業員制度によって効率を上昇させました。

14. 雑草を排除する

効率が著しく低かったり、ネガティブな従業員は良い従業員に悪影響を与えます。

15. 新人発掘

インターンや社内指導教育プログラムを利用して新しい才能を発掘しましょう。

16. 季節毎に大切に思っている事を伝える

夏は金曜日を半日にしたり、季節の果物をオフィスに贈ったり、季節毎に「大事に思ってるよ」と伝えましょう。

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