無償で読めるIPv6本を作ります

   このエントリをはてなブックマークに登録    2017/4/7-1

IPv6そのものは、決して新しいものではありません。 IPv6の最初の基本仕様であるRFC 1883は1995年に発行されており、そのRFCに関連する議論は、それよりももっと前から開始されています。 IPv4アドレスの在庫が枯渇することは、かなり昔から予想されていて、その対策としてIPv6が作られたのですが、IPv4とIPv6には互換性がないこともあり、IPv6が普及せずにIPv4のみが利用され続ける状況が長く続いたのです。

しかし、2011年にIPv4アドレスの中央在庫が枯渇したことによってIPv6が注目されるようになり、IPv6によるインターネットも急激に拡大していきました。 2011年当時の段階では、世界中のインターネットユーザが利用しているインターネットプロトコルはIPv4でしたが、2017年の段階ではIPv6普及率が50%を超える地域も登場しています。

Apple社が、2016年6月からiOSアプリの審査基準としてIPv4に依存するコードの禁止したことも、IPv6対応が進んだ大きな要素です。 それにより、非常に多くのモバイルアプリケーションがIPv6対応されると同時に、IPv6に関する知識を求めるエンジニアも増えました。

無償で読めるIPv6本

その一方で、IPv6に関するまとまった情報は、あまり多くありません。

古すぎる情報が紹介されていることもあります。 IPv6は、標準化された当初と比べると大きく変わっていますし、本書執筆中にも各種プロトコルの更新に関する議論が続けられています。 IPv6そのものだけではなく、IPv6に関連する新しいプロトコルなども議論されています。 IPv6とその周辺技術は常に更新され続けているのです。

本書は、紙版を通常の書籍として販売する一方で、紙版と同様のコンテンツによる電子版を無償配布します。 出版社が関わり通常の編集などが行われた本気の紙版書籍を作る一方で、その電子版は誰でも読めるようにというものです。

電子版を無償配布するのは、本書企画段階では、IPv6に関するまとまった情報が存在しないと著者が考えており、IPv6に関する情報を広く多くの人々が知りやすい機会を作りたいと考えたためです。

IPv6はIPv4と異なる部分も多く、ちょっとした勘違いが運用上の問題を発生させることもあります。 IPv6に関する情報へのアクセスを容易にすることによって、そういった問題の発生を少しでも防げればという想いもあります。

この電子版は、必要に応じて内容を更新していきます。

イベント企画のスポンサーと同じような枠組みで

今回の企画には、一般向けのメニューと、企業向けのメニューがあります。

企業向けのメニューは、IT系イベントのスポンサーのような枠組みで企業スポンサーを募るという考えで、プラチナ(100万円)、ゴールド(50万円)、シルバー(10万円)というものを用意しました。

技術書に広告を掲載するという方式は、これまであまりなかったと思いますが、今回はそういった方法によって、多くの人々に無償で電子版をお届けすることを目指しています。

一人でも多く、IPv6に関して少しでもご興味がある方々に本書が届けば幸いです。

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