CATVによるIPv6サービスとDOCSIS3.0
先日、IPv6テストベッドにお邪魔ときに、イッツ・コミュニケーションズ株式会社(以下イッツコム)の芦田氏にCATV網によるIPv6対応とDOCSIS3.0について伺いました。 10.0.0.0/8枯渇問題に伴ってIPv6がDOCSIS3.0に追加された話や、CATV網内で大量にIPアドレスが必要となる理由が良くわかりました。
日本国内においてNTT NGNよりも先にIPv6サービスが開始しそうな、CATVインターネットですが、CATVサービスでのIPv6コネクティビティ提供にはDOCSIS3.0が必要です。 IPv4アドレス枯渇とIPv6移行の話題で良く登場するDOCSIS3.0ですが、私はその内容やCATV網に関して知らなかったので色々と教えて頂けて非常に有意義でした。
IPv6テストベッド
昨年12月より「IPv6普及・高度化推進協議会 IPv6検証環境」で、IPv6の検証環境が無償で提供されています。 先日、IPv6テストベッドを見せて頂きに行って来ました。
IPv6テストベッドトポロジ
2010年2月の人気エントリ
- 拙著「Linuxネットワークプログラミング」
- Web管理者に著作権侵害監視が義務化?
- なぜソフトウェア論文を書くのは難しいのか?
- Ustreamってどこまで耐えられるの?
- 「IPv4アドレス売買」とIPv6への移行
- Web読者が切り捨てられていく?
- ダウンロード違法化とISP通信監視義務化
- Googleが1Gbps回線をユーザに提供へ、に関する妄想
拙著「Linuxネットワークプログラミング」
「Linuxネットワークプログラミング」という本を書きました。 LinuxでCを利用してネットワークプログラミングを行うための解説書で、私にとって初の書籍執筆です。
昨年2月にソフトバンククリエイティブさんから書籍執筆のオファーを頂き、開始から約一年後の発売となります。 今回、C言語によるLinuxのネットワークプログラミング解説書籍を執筆する機会を頂けたのですが、書籍の大きな方向性として以下の点が挙げられます。
- 可能な限り、ソースコード全文を掲載する。断片的なソースコードだと手元で即座に試しにくい
- メインはIPv4を意識しながら書く
- ただし、getaddrinfo()を前提とし、IPv6が存在することを前提に書く
- IPv6移行がメインの書籍ではない。インターネットの世界がIPv4/IPv6デュアルスタックで運用されることになるという前提でネットワークプログラミング解説書を書いているだけ
- select/pollは旧APIとし、epollを前提に書く
- gethostbyname, inet_addr, inet_ntoa, select/pollなども軽く紹介する
- 通信だけではなく、ネットワーク設定やIPCなど必要になりそうなものを広く紹介する
- ioctlによる情報取得/設置とともにNetlinkなどの比較的新しい方法を紹介する
- Wiresharkによるデバッグ方法を解説したり、生パケットプログラミングなども解説して「ネットワークそのもの」への興味と理解を促せたら嬉しい
- 世の中Webを利用した検索が当たり前なので、拙著だけで全て完結しようとせず、キーワードを示して興味を促すことも目指す。キーワードを知って興味を持たないと検索ができないため
Web読者が切り捨てられていく?
3月から日経が有料のWeb新聞を開始するようですが、徐々にWebの世界が有料化していく流れを感じます。
「ITmedia : 日経を丸ごと読める「Web刊」、単体月額4000円で 「良質な情報はタダではない」
大規模IP網トラヒック・ルーティング管理技術 [NTT R&Dフォーラム2010]
「NTT R&Dフォーラム2010 K-9 大規模IP網トラヒック・ルーティング管理技術」です。 経路コストを変更することで、どのようにトラフィックが変化するかをシミュレーションできるというデモを行っていました。
このシステムは、ルータコンフィグファイルからネットワークトポロジ情報を作成し、その中で設定されているコストなどを変化させることで、どのようにトラフィックが変化するかを事前チェックできるというものです。
MPLS光パケットスイッチルータ [NTT R&Dフォーラム2010]
NTT R&Dフォーラムで展示されている光パケットスイッチです。 通常のインターネット回線では、光ファイバを通るパケットは、ルータやスイッチを通る度に電気信号へと変換されて処理されますが、可能な限り光信号のままでスイッチングを行おうというものです。
パケットのラベル部分だけを電気信号へと変換し、それに続くペイロード部分は光のままスイッチングすることで、消費電力と遅延を縮小可能です。 遅延は従来の10分の1程度、消費電力は従来の5分の1〜10分の1程度とのことでした。
2010年4月よりYahoo!BBでIPv6提供開始
再来月からYahoo!BBで、6rdを使ったIPv6無料提供が開始されるようです。 4月に開始されるのはNGNではなくフレッツで、「Yahoo!BB光withフレッツ」「Yahoo!BB光フレッツコース」のようです。
詳細は、以下のプレスリリースをご覧下さい。
間違い訂正:Ustreamのネットワーク構成
先日書いた「Ustreamってどこまで耐えられるの?」に間違いがあることがわかったので、訂正です。
(via http://twitter.com/viperbjpn/status/9403298384)
geekなページにustのCDNがakamaiってかいてあるけど、見ながらwiresharkしてたら、ustream.flash.internapcdn.net ってのがかえってきてます・・・・ internapのサービスのようですね・・・・ http://ow.ly/i/xJt
私の観測出来る範囲からは実際の構成や契約に関しての詳細がわからず全ては推測なのですが、恐らく私が先日書いた文章は間違いであると思います。 UstreamはAkamaiの顧客であるとは思いますが、全てのストリーミングをAkamaiサービスで実現しているわけではなさそうです。 そのため、私の以下の発言は虚偽であることがわかりました。
さて、では肝心のUstream.tvのネットワーク構成はどうなっているのでしょうか?私の個人的な推測ではありますが、Ustream.tvのネットワーク構成は一言で説明できます。
「Akamai。以上」
Ustreamってどこまで耐えられるの?
Ustream.tvのトップページを見ると、タイガーウッズ選手の記者会見がUstreamのCBSチャンネル(http://www.ustream.tv/cbsnews)で行われるように見えるのですが、「そんなトラフィックにUstreamって耐えられるの?」という疑問の声を巷で聞いたので(巷:某知人が一言つぶやいた)、調べてみました。 個人的な感想としては「問題ないんじゃないかなぁ?」でした。
さて、では肝心のUstream.tvのネットワーク構成はどうなっているのでしょうか? 私の個人的な推測ではありますが、Ustream.tvのネットワーク構成は一言で説明できます。
第2回クラウドコンピューティングコンペティション
今年も昨年に続きInterop Tokyoで「クラウドコンピューティングコンペティション」が開催されるようです。
発表資料によると、参加応募締め切りは3月19日(金)です。 昨年のクラウドコンピューティングコンペティションは、非常に興味深い発表が多かったので、今年は昨年以上に注目されるイベントになりそうだと思いました。
ダウンロード違法化とISP通信監視義務化
昨日書いた「Web管理者に著作権侵害監視が義務化?」に対して、heatwave_p2pさんが詳しい解説を書かれています。 非常に面白かったので、お勧めです。 ダウンロード違法化とセットで考えるという話なんですね。。。 「ダウンロードは違法だ!→違法行為があなたのところで行われているからチェックするのは義務だ!」という流れですか?
「著作権侵害はISPにも責任あるから、ユーザの通信を監視せよ」ってことだよね - P2Pとかその辺のお話@はてな
Web管理者に著作権侵害監視が義務化?
ネット接続サービス事業者に海賊版を自動検出する技術の導入を義務付けすることを検討するための作業部会設置され、来月中間報告が発表されるようです。 まだ、詳細な資料を知らないので、以下の文章は単なる私の妄想ではありますが、これって結構影響範囲がデカイ気がします。
「ネット接続サービス事業者(プロバイダー)」という単語を見て「なんだISPだけなんだ」と思うかも知れませんが、プロバイダ責任制限法的な視点では「特定電気通信役務提供者」としてWebホスティング業者やWeb管理者も含まれます。 さらに、「特定電気通信役務提供者」が個人か法人かも問いません。 そのため、この作業部会の議論が下手な方向に行くと日本国内でCGM(Consumer Generated Media)を運用するには海賊版対策が必須となる可能性もありそうだと思いました。
全日本剣道連盟による多次元ネット中継、八段戦をUstream,Twitter,Flickr,YouTube,ブログで
昨年11月に、全日本剣道連盟(以後、全剣連)による全日本選手権大会中継をTwitter,YouTube,ブログで行いましたが(参考:とあるイベントにおけるTwitter中継事例)、今度の八段戦は全日本選手権大会の反省を活かし、UstreamとFlickrを増やす事になりました。 今回の4月の中継は、昨年11月の中継をバージョンアップさた試みになる予定です。
ソーシャルメディアには、それぞれ得手不得手があり、各種ソーシャルメディアの性格を活かしつつ剣道愛好家がネットを通じて剣道観戦を最大限楽しめる環境を目指した模索は、まだまだ続きそうです。
IPv4アドレス残り9%切る
1月19日に「IPv4アドレスの残りが10%切る」という記事を書きましたが、本日、新たに2ブロックがARIN(北米、及びカリブと北大西洋地域)用に割り当てられました。
「IANA IPv4 Address Space Registry」
Googleが1Gbps回線をユーザに提供へ、に関する妄想
早速NANOGで話題になってますが、Googleがアメリカの家庭に1Gbps回線を提供するそうです。 5万〜50万人(公式ブログにpeopleとあるので)に対して一般的な家庭への回線費に近い価格での1Gbps回線提供をするようです。
- BusinessWeek: Google to Build Network in Challenge to AT&T, Verizon (Update3)
- Official Google Blog: Think big with a gig: Our experimental fiber network
- TechCrunch: Google、ブロードバンド事業の実験開始へ - 1GBPSの高速光回線を5万世帯以上に提供
このニュースを見て、色々と妄想したことを書いてみようと思います。
しいたけのある生活
昨年、現実逃避がしたくなって、おもわず椎茸を通販で購入してしまいました。 Twitterで「書籍が脱稿したらキノコを晒す」と宣言したので、約束通りキノコ写真を掲載します。 本当にどうでもいいエントリで済みません。
でも、家にキノコがあるのってイイですよね。
「IPv4アドレス売買」とIPv6への移行
IPv4アドレス枯渇が迫りつつあります。 今のままでは、恐らく2011年に世界のIPv4アドレスが底をつきます。 それに伴い、IPv4アドレス売買やIPv4アドレス市場に関して語られることがありますが、今回、それらに関しての個人的な感想をまとめてみました。
ここで述べているのは、私個人の視点から見た時の未来予測や、IPv4アドレス自由売買が実際に行われるとどうなるかという考えなので、異論や反論もあり得ると思います。 様々な議論や見解が登場するのは良いことだと思うので、IPv4アドレス枯渇やそれに伴う変化や動きについてのご意見は歓迎致します。
www.youtube.comもIPv6対応
1月29日に「YouTubeがIPv6に対応!」と書いた時には、動画転送部分だけがIPv6対応されていましたが、ユーザフロントエンド部分のwww.youtube.comもIPv6対応されたようです(YouTube Blog: YouTube Calls on IPv6)。 YouTubeによる発表文書中で、世界のIPv4アドレスの残りが10%を切ったことも言及されています。
今回の変更によって、Google over IPv6に参加している組織からの完全IPv6でYouTubeを見られるようになりました。
> dig -t AAAA www.youtube.com
; <<>> DiG 9.4.3-P2 <<>> -t AAAA www.youtube.com
;; global options: printcmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 37313
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 2, AUTHORITY: 4, ADDITIONAL: 0
;; QUESTION SECTION:
;www.youtube.com. IN AAAA
;; ANSWER SECTION:
www.youtube.com. 86371 IN CNAME youtube-ui.l.google.com.
youtube-ui.l.google.com. 300 IN AAAA 2001:4860:c004::64
;; AUTHORITY SECTION:
google.com. 296090 IN NS ns4.google.com.
google.com. 296090 IN NS ns3.google.com.
google.com. 296090 IN NS ns2.google.com.
google.com. 296090 IN NS ns1.google.com.
;; Query time: 34 msec
;; SERVER: XXX.XXX.XXX.XXX#53(XXX.XXX.XXX.XXX)
;; WHEN: Sun Feb 7 14:58:26 2010
;; MSG SIZE rcvd: 167
2010年1月の人気エントリ
p.s. 1月は書籍執筆のため、ブログ更新が少なくなっていました。






