LACNIC、IPv4アドレス在庫枯渇の最終段階入りを発表
LACNIC(The Internet Addresses Registry for Latin America and the Caribbean)が、IPv4アドレス在庫枯渇の最終段階(Phase 3)に入ったことを発表しました。
LACNICは、4段階の「IPv4枯渇フェーズ(IPv4 Depletion Phase)」を定義していました。 IPv4アドレス在庫が/9よりも多い枯渇前の段階をPhase 0、/9以下になった状態をPhase 1、/10以下になった状態をPhase 2、/11以下になった最終段階をPhase 3としています(参考)。
今回、LACNICのIPv4アドレス在庫が/11以下となるPhase 3になったことで、今後は過去にIPv4アドレス割り振りを受けていない組織のみが、最大1024個(/22)までのIPv4アドレス割り振り受けられる状態になります。
これで、世界にある5つのRIR(Regional Internet Registry)のうち、AFRINICを除く4つのRIRでIPv4アドレス在庫枯渇の最終段階に入ったことになります。
- ヨーロッパ、中東、中央アジア地域のIPv4アドレス在庫が枯渇(2012年)
- ARINのIPv4アドレス在庫が最後の/8に(2014年)
- APNIC's IPv4 pool status(2011年4月に枯渇)
いまのところは日本でもIPv4アドレス移転などによって新規IPv4アドレス確保が可能となっていますが、今後は徐々にIPv4アドレスの新規確保が困難になっていく可能性があります。
最近のエントリ
- Interop 2023のShowNetバックボーン詳解
- Interop Tokyo 2023 ShowNet取材動画
- 「ピアリング戦記 - 日本のインターネットを繋ぐ技術者たち」を書きました!
- 1.02Tbpsの対外線!400GbE相互接続も - Interop ShowNet 2022
- Alaxala AX-3D-ViewerとAX-Sensor - Interop 2022
- SRv6を活用し、リンクローカルIPv6アドレスだけでバックボーンのルーティング - Interop ShowNet 2022
過去記事