IT技術の理解について

2017/12/4-1

気がつくと、IT技術を解説する文章を10年以上書き続けています。 ブログを書くときには、基本的に自分の興味があることを書くことが多いので、そのときどきによってテーマが変わることも多いです。

私は、技術理解の流れとして以下のようなものがあると感じています。

  1. 興味を持つ
  2. 少し調べて何となくわかった気になる
  3. もうちょっと調べてわかってない部分を発見する
  4. もっと調べて理解を深める
  5. 2と3と4を永遠に繰り返す

「わかってない」であったり、「知らない」という事実に気がついてからが、新しいループのスタートなのです。 何かを「理解している」と思い込みたい傲慢な自分に気がつけるタイミングが発生しないと、新しい何かを調べ始めることが難しい気もしていると同時に、油断すると傲慢になっていく怖さがあります。

このように、自分の無知に気がつく喜びと苦悩の繰り返しで、何かを学んでいくというのがパターンとして多いのではないでしょうか。

無数に存在する落とし穴

インターネットの技術は、非常に上手に抽象化された部分が多いとも言えます。「細かい部分は他の人がやってくれるから、君は気にしなくて大丈夫」そんな囁きがいたるところに点在しています。 しかし、ときとして、その「細かい部分」が非常に大きな意味を持つことがあるのです。 「基本的にはこうだよ、でも、○○という状況では全く違うことが起きるからね!」という部分にハマることもあります。

そういった話が落とし穴のように作用しますが、落とし穴の存在に気がついたり、またはハマってみて初めてわかることもあるのです。

何度か落とし穴にハマると、インターネットが無数の技術が集まることで成り立っており、それぞれの「細かい部分」は、非常に深い分野であることが見えてきます。 多くの人々が日々利用している通信技術を支える技術は多岐にわかっているわけですが、それらを勉強しようと思ったときの最初の気持ちは、目の前に果てしなく広がる水平線の向こう側にある見えない土地にどうやってたどり着こうかを考えるようなものかも知れません。

果てしなく広がる水平線という美しい表現の他に、「沼」という表現も個人的には好きです。 写真撮影にハマり始めて高級なカメラを購入すると次は様々なレンズが欲しくなるという流れがあり、その状況が「レンズ沼」と表現されますが、似たようなニュアンスで「インターネット技術沼」と言えるかも知れません。

そして、私は、いまもなお、自分がわかってない部分を見つけては、調べるという作業を繰り返しつつ文章を書き続けています。半年前に自分が書いた文章を見て、「あー、あの頃は○○の部分を自分はわかってなかったことが今わかった」ということの連続です。

私がインターネット技術に出会ってから気がつけば20年以上が経ちますが、まだまだ修行は続きそうです。 終わりがない修行ですよね。

p.s. 最近、スポーツ系の修行にもはまりつつあります。運動学、運動感覚、パルペーション、RAIL法(Release,Activate,Integrate,Locomotion)とアセスメント、呼吸と姿勢、ムーブメントスキルによる効率的な加速・減速・方向転換、眼球運動と三半規管、あたりがマイブームです。

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