2009年度はIPv6移行がリアルになってくると予想

   このエントリをはてなブックマークに登録    2009/2/6-2

本日、「IPv6インターネット接続サービス提供方式案等に関する事業者向け説明会」が行われていたようです。

事業者向けなので一般向けではないのですが、会議の内容として以下のように記述してあります。

3.ご説明する項目

各ISP事業者がIPv4アドレスの枯渇に対応するため、IPv6インターネット接続サービスをNGNユーザに対し提供する実現方式についてご説明いたします。なおNTT東西殿と当協会にて行なってきたこれまでの協議状況及び今後各ISP事業者が相互接続を行うにあたりNTT東西殿各々に対して必要となる手続き等についてもご説明いたします。

さらに、以下の資料を見ると「IPv6をどのように実現するか?」で議論が白熱してそうな雰囲気が伝わってきます。

JAIPAと東・西NTT間において行なわれているNGNにおけるIPv6インターネット接続サービスの提供方法に関する協議の途中経過について

さらに同調査研究会において、JAIPAより次の3つの案が技術的実現可能性を有するものとして提示した。

[案1]ISPがNGNを使いトンネル方式でIPv6インターネット接続を提供する方式
[案2]NTT東西がトンネルを提供し、ISPがIPv6インターネット接続を提供する方式
[案3]ISPがNGNへIPv6インターネット接続をアウトソースする方式

今まで出た案は3つあるようですね。 なお、これら3案のどれかになることが決定しているわけではなさそうなので、もしかしたら議論の過程でさらに新しい案が出てくるかも知れないと勝手に妄想してみました。

「NGN!?」と思いましたが、案1はもしかしてフレッツ光ネクストですか? あと、確かにIPv6という点を考えると立場によっては案3が一番経費がかからないで済むような気もしなくはありません。 まあ、それがインターネットなのか?という気はしなくはないですが。。。 いやでも良くわかりません。。。

以下を見ると、案3は多くのところが激しく反対しているようです。

【JAIPA】

    ISPが事業継続可能なものでなくてはならないと考えている。案3ではISPとしての事業継続性に重大な懸念が生じる。現に殆どのISPがこの方式に反対を表明している。
  • ISPの独自性及びユーザの選択性を確保するため、また、ほぼ従来通りの接続が出来る案2を主張する声が大勢を占める。従って特に反対されていない案2を中心に検討を進めたい。また、既に案1の方式で機材発注等進めている事業者もいるためこの方式についても情報交換を進めていきたい。
  • NTT東西とJAIPAは技術検討結果とサービス提供条件の摺り合わせとまとめを12月末までに実施する。スケジュールについては別途NTT東西殿と調整を行い明確化する。
  • 案1〜3は元々まずは技術的方策として提案したものであり、実現に向けた検討についてはスケジュールに余裕がない中、年末の方式決定に向けて間に合うよう、まずは案2について検討を開始する。この他の案については保険としての可能性もあることから、別途検討を行うのが良いと考える。
【NTT東】

  • JAIPA殿から、案1〜案3の仕様等に関する具体的なご要望を明確にしていただき一定の前提条件を確定したうえで、各案に対する詳細な技術検討を実施する。
  • これら技術検討の結果として、今年中にISP殿が実現方式を確定できるよう進めていきたい。
  • 技術的な検討以外においても、コスト負担のあり方やIPv6への移行方法、運用等の課題解決に向けて、JAIPA殿と協力して引き続き協議を深めていくこととする。

公開されている資料がほとんどないので、全て私の個人的な妄想でしかありませんが、 これらの資料を見ると、「どのようにIPv6を実現するのか?」に関して凄まじい綱引きが行われているような気がします。

IPv6化は今のところ利益を上昇させるような性質のものとして捉えられていないので、「現在ある設備や既に行われた投資を使って、いかに設備投資を抑えるか?」という話と「その後、主導権を全部持って行かれないように」という話が色々と混ざりながら、水面下のバトルが繰り広げられているのではないかと勝手に妄想しています。

既に「IPv6は来るのかどうか?」ではなく、「どうやって実現するか?」がリアルに進行しているのではないでしょうか。 恐らく、2009年度(not 2009年)はIPv6の話題が多くなるのだろうと最近凄く感じます。 なので、今年4月からIPv6ネタの増加するのだろうと予想しています。

今の私は「2009年のインターネットのトレンドとして予想できるものは?」と聞かれたら「不況でネットの世界が荒れることと、IPv6への移行開始」と答えるような気がします。 まあ、12月になってみたら「ばーか。外れてるよ!」と言われちゃうかも知れませんが。。。

2009年はIPv6への移行が本格的に変化していくという、後から見るとインターネットにとって非常に大きな変革の年として位置づけられるのかも知れないと思った今日この頃でした。 日本のインターネットの未来の形が着々と議論されているのかも知れません。

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