原稿料が発生しないネット媒体雑感
原稿料が発生しないネット媒体と、原稿料が発生する媒体(ネットもしくは紙)を比べると、何故か原稿料が発生する媒体の方が先方の対応が丁寧になるという経験則があります。 もっと言うと、原稿料が発生しないところって、執筆者を「数」だとしか思ってないのだろうと感じることすらあります。 「多くの人に見て欲しいんだろ、載せてやるよ」的な感じです。
私はハフィントンポストとは関わっておらず、私がこの記事で書く話はハフィントンポストの話とは関係がありませんが、以下のような話を読んで、原稿料無しの媒体ってそういう傾向あるかもなぁと思いました。
原稿料が発生する媒体の場合、ひとつひとつの記事で、ほぼ必ず何らかの形で編集者とのやり取りが複数回発生します。 まず、記事執筆前に大まかな方向性等に関しての合意形成が行われることが多いですし、執筆後の記事の内容確認や誤字脱字チェックなどもやっていただけます。 場合によっては、一緒に取材に同行して頂いたうえで、記事を書くこともあります。 要は、原稿料が発生する媒体って、ほとんどの場合は編集者も手間を書けてるんですよね。 編集者との相性問題とかが発生する場合ももちろんありますが。
一方で、私が関わったことがある原稿料無しの媒体って、最初の「転載させて下さい」の連絡だけだったり、相手の連絡に対してこっちが返答しても無視されるようなことがしばしば発生します。 人手が足りないなどの理由があるのかも知れませんが、基本的に私が記事を提供したことがあったり、他の人の話として聞いたことがある原稿料無し媒体は、そんなイメージです。
今年のはじめに書いた「全文転載におけるネットメディアとブロガーの関係」とか「ネットメディアへの全文転載は計画的に!」も似たような話かも知れません。
2009年のお話
さて、ちょっとした昔話ですが、私はブログ全文転載プラットフォーム某Bに参加していません。
実は、2009年の某B開始前の段階(2009年9月4日)でWebお問い合わせフォームからご担当の方からのメッセージ書き込みがあり、オファーは頂いていました。 で、そのメッセージに書かれた連絡先が電話番号だけだったので、電話をかけました。
一度目の電話では、ご連絡を頂いたかたが不在だったため、転載はOKであると伝えると同時に細かい所で質問があるので、折り返しご連絡お願いしますと言ってメールアドレスをお伝えしました。 その後、全然ご連絡を頂けないので、二度目の電話をかけたところ、ご担当の方に繋がったので色々と質問すると同時に、転載条件として「必ず元記事へのリンクを含むこと」をお伝えし、今後のためにメールアドレスを知りたいので私へのメールをお願いしますと言って電話を切りました。
その後、私へのメールが到着することはなく、2009年10月に某Bがいきなり開始されました。 で、そのときに個人的に嫌だったのが以下の3点です。
- 開始まで無視され続けたこと、および開始するタイミング等を全く教えてもらえなかったこと
- 私のプロフィール文が私の確認も無く勝手に書かれていたこと
- 画像が直リンクだったこと
Twitterで愚痴を書いたら、先方からご連絡を頂きました。 そのときは抗議し、公開後3ヶ月で記事を削除して頂くことを条件に一度は転載を了承しました。 しかし、その後、私は某Bへの記事掲載を確認できていません。
そして、3ヶ月が経過したのちに、先方から削除ではなく無期限掲載を依頼する連絡が来て、最終的に転載許可を取り消しました。 いまにして思えば、3ヶ月間私の記事が掲載されたかどうかに関して、ちゃんと先方に確認しとけば良かったと考えていますが、少なくとも私は掲載されたのを私は確認できていません。
いまさらな2009年の話ではありますが、原稿料が発生しない媒体へのイメージって、私にとってはこういう雰囲気が多いという感想です。
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