各種IPv6関連アダプタライブデモ@NEC (Interop Tokyo 2011)

2011/6/10-1

NECブースで様々なIPv6関連アダプタやゲートウェイが展示されていました。 NECといえば、日本国内でかなり多くの家庭用ルータやCPEを出荷しているイメージがあります。

NTT NGN IPv6マルチプレフィックス問題解決案2(トンネル方式)用アダプタ

NTT NGN IPv6マルチプレフィックス問題の解決案2(トンネル方式)用のアダプタです。 案2は6月1日から開始されています。


AtermWR8371N

ShowNet NOC内に設置されたCisco ASRがPPPoEを終端するBAS(Broadband Access Server)機能を提供しています。

IPv6v4エクスチェンジサービス用トランスレートホームゲートウェイ

JPIXが2010年7月に発表した「IPv6v4エクスチェンジサービス」という実験サービスで利用されているCPEも参考出品として展示されています。 幕張メッセの会場でも、実際にIPv6でJPIXと接続してIPv4で通信が行えるデモが行われています。

JPIXの実験サービスはIPv6アクセス網に対してIPv4サービスを提供するというものです。 ユーザは、IPv6だけが提供されるアクセス網からJPIXまでIPv6で通信を行います。 家庭内では、プライベートアドレスによるIPv4サービスが提供され、それがトランスレータ機能を持つCPEによってIPv6へと変換されます。 CPEは、IPv6に変換されたユーザ宅のプライベートIPv4アドレス空間のパケットをJPIXに設置されたIPv6v4トランスレータまで運び、それを経由してIPv4インターネットと通信を行います。


JPIXプレスリリースより

JPIX 「IPv6v4エクスチェンジサービス」の実験サービスにおいてNECアクセステクニカ製IPv4IPv6トランスレートホームゲートウェイを採用(PDF)

JPIXのプレスリリースに記載された、実験サービス用のCPE型番はCL-AT1000Pなので、Interop Tokyo 2011のNECブースで展示されているCPEと同型です。

DS-Lite対応ホームゲートウェイ

DS-Lite対応ホームゲートウェイのプロトタイプが参考出品されていました。

Interop Tokyo 2011のShowNetでは、A10 Networksと相互接続デモが行われています。 ShowNetのデータセンターブースに置かれたA10 Networks AX2500がセンター装置(DS-Lite AFTR)の役割を果たし、NECブースとA10 NetworksブースとShowNet NOCのアクセスコーナーにそれぞれ置かれたNEC製DS-Lite CPE(DS-Lite B4)がユーザ側に設置されるCPEとして動作しています。

IPv4/IPv6デュアルスタック(KDDI au光サービス用CPE)

「KDDI au光」用のCPEの「Aterm BL190HW」です。

World IPv6 Dayに向けて、それまでv4 onlyだったものが、ファームウェアアップデートによってIPv4/IPv6デュアルスタックになりました。 ファームウェアアップデートによるIPv6化であったため、既存ユーザが新たな負担をせずにIPv6対応可能でした。 一部インターネット通信インフラ界隈では、KDDI au光サービスのIPv6化によって日本からのIPv6トラフィックが結構増えたという意見がチラホラ聞こえてきます。

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