iOSソフトウェアアップデートの威力
iOSのソフトウェアアップデート(参考: 無料ダウンロードを開始したiPhone/iPod touch用iOS 4の新機能リスト)は、目で見てすぐに解るぐらいインターネット上でトラフィックを発生させていたようです。 ISP(インターネットサービスプロバイダ)同士は、IX(Internet eXchange)と呼ばれるインターネットの相互接続地点を活用して相互に接続したりしますが、昨晩午前2時にIXでのトラフィックが一時的に跳ね上がったようです。
IXとは何かが5分でわかる映像
iOSソフトウェアアップデートの話の前に、「IXとは何か?」を知らない方はこちらをごらんください。 非常にわかりやすいです。 昔見た時には英語のみでしたが、4ヶ月前に日本語字幕にも対応したようなので、非常にわかりやすくなりました。
この映像は、European Internet Exchange Associationによって作成され、YouTubeに掲載されているようです。
JPIXでのトラフィック変化
さて、話はiOSに戻りますが、先ほど、日本国内にあるIXP(Internet eXchange Provider)の一つであるJPIXの代表取締役社長の石田慶樹氏がTwitter上で次のように述べてました。
http://twitter.com/yoshiki_ishida/status/16735637288
で、JPIXトラフィックの統計グラフを見てみると、以下のようになっています。 グラフからは正確にはわかりませんが、目分量で見ると10分間ぐらい10Gbpsぐらいトラフィックが増えた感じですかね?
JPIX - テクニカル情報 : トラヒック as of 2010年6月22日 昼
Incoming Traffix from IXは以下のようになっています。
Incoming Traffic from IX (JPIXより)
Outgoing Traffic from IXは以下のようになっています。
Outgoing Traffic from IX (JPIXより)
Incoming側とOutgoing側のグラフで、「ヒゲ」に相当するトラフィック増加によるスパイクを拡大すると以下のようになります。
Incoming Traffic from IX拡大 (JPIXより)
Outgoing Traffic from IX拡大 (JPIXより)
いやぁ、iOSって凄いですね。
IXトラフィックと社会
Windows Updateや、ウィルスのパターンファイルアップデートに関するトラフィック変化も見ていると楽しそうです。 その他、有名なライブストリーミングが行われている最中などにも、何かのトレンドが出るのでしょうか?
余談ですが、Winnyで逮捕者が出たというニュースが流れると、一時的にIXトラフィック情報にトラフィック減少傾向が出ると言われていた時代がありました。 最近もそうなのか知りませんが、社会での出来事がトラフィックに反映するというのは色々あるのかも知れません。 トラフィックではありませんが、ニュースに応じて検索エンジンでの検索キーワードは大きく変化するようですし。 同様に、情報を繋ぎ合わせるとインターネットトラフィックからも、色々なトレンドや情報が得られるのだろうと思います(既にそういう系統の研究はあると思いますが)。
注意:iOSと書くとCisco IOS(Cisco Internetwork Operating System)だろJKと言いたい人は多いと思いますが、Cisco IOSアップグレードは、この記事とは無関係です。 なお、iOSとIOSの関係に関しては「Cisco and Apple Agreement on IOS Trademark」をご覧下さい。
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