IPv4アドレス枯渇予想が2011年3月10日に

   このエントリをはてなブックマークに登録    2010/11/15

IPv4アドレス枯渇時期を推測した情報源として世界で最も参照されているのがpotaroo予測です。 2010年11月15日付けの最新予測では、2011年3月10日がIANAプールが枯渇する時期であるとしています。 つい最近まで5月11日と予測されていましたが、いきなり2ヶ月早まったことになります。

北京で先週行われていた第79回IETFのプレナリ発表資料では、IPv4アドレス枯渇時期は2011年5月11日とされていました。


IETF79プレナリ資料より。この画像は拡大可能。

IETF発表資料を見ると「Source: Geoff Huston(APNIC)」とあり、potaroo予測サイトを運営しているGeoff Huston氏によるデータであることがわかります。

このように急激にIPv4アドレス枯渇時期が早まったのは数日前に発生したAfriNIC(アフリカ地域)への割り振りが要因となっています(参考:IPv4アドレス残り実質約2.3%)。 AfriNICへの割り振りが1週間早ければ、IETFのプレゼン資料は全く異なるものになっていたと思われます。 IETF最終日にAfriNICへの割り振りが発生するとは、何か皮肉なものを感じます。

AfriNICへの割り振りと枯渇予測

これまでのGeoff Huston氏の予測では、AfriNICへの割り振りは最後の5個のうちの1個以外は発生しないとされていました。 この1個があったために最後の2ヶ月粘っていたという状態が予測されていましたが、AfriNICへの割り振りが発生したことで、最後の1個の粘りがなくなり、枯渇予測時期が早まった形になります。

今回の割り振りが発生したため、AfriNICにおいてIPv4アドレスが枯渇する時期は、従来の2014年からさらに後ろに伸びそうです(ただし、そこにIPv4アドレスがあるということが周知されていることや、RIRを越えたIPv4アドレス移転が今後どうなるか不明なので、実際はそこまで持たないかも知れません。また、この文章はAfriNICを非難しているわけではありません。単なる今までの個人的な推測と現状のギャップを解説しているだけです)。

なお、日本が参加しているAPNICでの枯渇は、IANAプールの数ヶ月後に発生すると予測されています。 世界で最初に本当のIPv4アドレス枯渇に直面するのがアジア太平洋地域のAPNICです。 従来は、最後の1個はAPNICへと割り振られると推測されていましたが、今回、それが変わりました。 最近までは、APNICでの枯渇は2011年11月11日とされていましたが、現時点では2011年9月15日と、こちらも2ヶ月ほど早まっています。

まだ3月10日と決まったわけではありません

なお、potaroo予測は日々変わるので現時点で2011年3月10日と書いてあるからといって、本当にその日にIANAプールが枯渇するとは限らないのでご注意下さい。

potaroo予測は、あくまで参考情報の一つです。 表示される日付も良く変わります。

数日前のAfriNICへの割り振りを知った時に「恐らくIPv4アドレス枯渇時期予測が早まるだろうなぁ」と思ってましたが、予想通りpotaroo予測が早まった感じです。

あと、現時点でのpotaroo予測のFigure 30を見る限り、ARIN(北米、カナダ、及びカリブと北大西洋地域)への割り振りが数日以内に発生してそうです。 IPv4アドレスは、現時点では実質残り約2.3%ですが、ARINへの割り振りとともに実質約1.6%になりそうです。 そのときに、またpotaroo予測の示す日付が変わるかも知れません。 まあ、良く変わるということで、繰り返しますが、参考程度に止めて下さい。 別に「IPv4アドレスが枯渇するよ!」と煽りたいわけではありません。

来年4月にIPv6が話題になりやすいかも。。。

余談ではありますが、日本では、NTT-NGNにおけるIPv6サービス開始が4月以降とされていることを考えると、その前にIPv4アドレスが枯渇してしまうことで、4月になる前にIPv6が注目されて、逆にスムーズにIPv6関連サービスが立ち上がったりするのかも知れないと意地悪な妄想をする今日この頃でした。

最後に

なお、IPv4アドレスが枯渇するからといって、今のインターネットが停止してしまうわけではありません。 今までよりも、拡大を続ける難易度が上昇したり、運用コストが上昇するという話です。

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