初心者のためのブログアクセスアップアドバイス

2009/7/28-1

最近、徐々にブログアクセスアップの方法を質問されることが増えてきました。 そういえば私はブログのアクセスアップそのものに関して、初心者向けに噛み砕いて書いた事が無かった気がしてきたので、一度文章にまとめてみようと思いました。

なお、これは私のオレオレ版であり、万人に共通する方法ではないと思うのでご注意下さい。 これを参考にして頂ければ嬉しいのですが、結局は各自が自分にマッチした方法を経験と共に身につけて行くしか無いのだろうと思います。 頑張って下さいね!

1. アクセスアップって何したいの?

まず、最初に考えなければいけないと思うのが「そもそもアクセスアップが必要かどうか?」という点です。 ただ漠然と「多くの人が見てくれたらいいなぁ」という考えもあるとは思いますが、多くの人が見ると様々な不便さも生まれます。

例えば、読者数が増えて来ると「影響力があるんだから変な事は書くな」圧力が強まってきます。 また、思想等の違いによって"ちょっとした"ことで強く叩かれるという事も増えてきます(著者側はちょっとした事だと思っていても読者側には許せない事例が発生しやすくなる)。 さらに、何を書いても批判をしに来るアンチな立場を持つ読者が定着することもあります。

そのようなリスクがあったとしてもアクセスアップを本当に望みますか? アクセス数が大きくない方が楽しい場合もあるので、本当にアクセスアップが望みなのかどうかに関して再度自問してみるのも良いかも知れません。

2. 小手先の技よりもコンテンツ

例えばトラックバックやコメントやランキングサイトなど、細かい小手先の技は色々あると思います。 しかし、小手先の技は所詮小手先の技に過ぎません。 ブログのメインであるコンテンツが面白くなければ、いくら小手先の技を駆使しようとアクセスアップは望めません。

小手先の技に固執し過ぎてしまうと、小手先の技を探したり実行する時間がかかる分だけコンテンツの質が落ちる恐れさえあります。 また、他人に露出した形で小手先の技を駆使し過ぎると、他人から「妙に必死な人」というレッテルを張られてしまい、何かのキッカケで露出しても見てもらえなくなってしまう可能性すらあります。

上記の理由から、私は小手先の技よりもコンテンツにひたすら注力する事をお進めしています。

2.1. 読者を楽しませると同時に、著者も楽しむ

では、「良いコンテンツ」とは何でしょうか? 私にとっての「良いコンテンツ」とは、読んだ誰かが楽しんでくれたり、誰かのためになったり、自分のためになる何かです。 それが文章である場合もあれば、写真や動画である場合もあると思います。

良いコンテンツを作り出すには、読者だけではなく著者も同時に楽しむ必要があると私は考えています。 著者がつまらないと思っていると、どうしても文章にそれがにじみ出ます。 逆に楽しんで書いている文章は、楽しさがにじみ出ていて読者も同時にワクワクさせます。

プロとして文章を書いていれば、つまらない気持ちが表面化しないように封じ込める事も可能かも知れませんが、そもそもプロであれば、ここに書いているようなノウハウを必要としていません。 ということで、書く側も楽しみましょう。

これだけだと何か非常に抽象的過ぎるので細かい方法論を後述します。

2.2. PVが大きいコンテンツが良いコンテンツというわけではない

しばしば、Page Viewが大きい記事の事を良い記事だと主張しているブロガーがいます。 PVが多い事を目指しているのであれば、それは間違いではありません。

しかし、読者にとっての良記事とアクセスが多かった記事が同一であるとは限りません。 私のサイトでは、逆にアクセス数が少ない記事が良記事と評価される場合もあります。 コアな読者にとってはアクセス数が少ないけど内容が濃い記事を好む傾向さえあります。 オフラインで読者の方にお会いして話をしていて「あの記事良かったですね」と褒められるのは、アクセス数的には非常に少ない記事であったというのは良くある事です。

このような事もあるので、アクセス数を全てとして見るのは危険です。 アクセス数だけを追い求めるような記事ばかり書いていると、確かにアクセス数は増えるかも知れませんが、独自性が減ったり、コアな読者が離れて行ってしまうなどの危険性もありそうなのでご注意下さい。

2.3. パターンがある

ここでやっとコンテンツの作り方の話に入ります。 ブログ記事の書き方にはいくつかのデザインパターンがあります。 これらのパターンに自分の身のまわりのネタを当てはめて行くだけでコンテンツが作れる場合もあります。

  • Web上からニュースを発見し、紹介する
  • 海外のニュースを発見し、紹介する
  • 何かの要素を発見し、列挙する
  • 私生活で発見した面白いネタをプライバシに配慮しながら記述する
  • 何かの利用方法を調べてまとめる
  • 誰かのブログ記事を元にしながら持論を展開する
  • 分散された状態で公開されている情報を収集して一つの意味のある情報としてまとめる
  • 何かを調べて噛み砕いた解説を書く
  • 自分の考えていることや思いついた事を漠然と書く
  • 今ある情報を元にしながら未来を予測してみる
  • 知っていると得が出来るような情報を紹介する

なお、これらのパターンはあくまで一例でしかありません。 ネタが切れて来た時に活用するのは良いと思いますが、これらのパターンに縛られない執筆をお勧め致します。

2.4. 役に立つ、共感、反感、ニュース

私は、アクセス数が伸びやすいネタには傾向があると考えています。 その傾向とは「役に立つ、共感、反感、ニュース」だと思います。

まず、「役に立つ」ですが、情報として役に立つものは重宝がられます。 例えばWeb業界であればデザインの参考にするためのサイトであったり、フリーフォントであったり、フリー素材集が良くあるテーマです。 私は、人生の質を上げるためのライフハック系の情報も「役に立つ」に分類しています。

次に「共感」もアクセス数が伸びやすいと思われます。 「あああ、あるある」とか「そうだよねー」というような感想を得られる記事もアクセス数が伸びやすいと感じています。 「あるある」という感情が「他人へ紹介しよう」という感情を芽生えさせるのではないかと推測しています。

逆に「反感」をかう記事もアクセス数が伸びやすい傾向があります。 「ふざけるな」という感情を他人と共有するために、読者が他の読者へと記事を紹介していくのではないかと推測しています。 ただ、反感をかうような記事を狙って書くのはお勧めしません。

さらに、読者の意見が真っ二つに割れるようなテーマの記事の書き方というものもあります。 そのような記事は「共感」と「反感」を同時に発生させるため、アクセス数としては伸びやすい傾向がありそうです。

最後に「ニュース」ですが、他の誰かが紹介していないようなニュースを自分で掘り出して紹介することが出来れば、アクセス数が伸びることがあります。 自分が一次情報になればいいのです。 ただし、ジャンルがあまりにニッチ過ぎると、自分が一次情報になったとしても誰も見向きもしてくれない可能性があるのでご注意下さい。

3. 記事の作り方

次に、記事の作り方です。 内容そのものは各自が考え続ける必要があります。 ここでは、記事を掘り起こす事をメインに考えてみました。

3.1. あなたがコンテンツ

Googleは図書館にある知をオンライン化しようとしています。 確かに膨大な知が書物にはあります。 個人的には、世の中にもう一つ未発掘の膨大な知があると思っています。 それは、専門家の脳の中にある情報だと思います。

専門家とは、何も学者でなかればいけないわけではありません。 例えば町の普通の八百屋さんでも私の知らない野菜の知識は豊富です。 色々な商品を扱っている問屋さんは流行を良く知っていますし、サラリーマンでも自分の属している業界に関してはその他の業界の人よりも格段に詳しいです。 全ての人は、他の誰かが知らない何かを脳の中にコンテンツとして持っています。

しかし、各自が自分の内なるコンテンツに気がつくのは難しいようです。 良くあるのが各自の中で「当たり前」になってしまうことです。 一般の人が「知らなかった!面白い!」と思うような内容であっても、専門家にとっては当たり前になり過ぎてしまい、見過ごす事も多いと思います。

「これって知らない人いるのかも」とか「え?これってみんな知らなかったの?」という情報を自分の脳内から発掘する訓練を繰り返すと、ブログ記事として生成されるコンテンツの質が格段に上昇すると思います。

3.2. メモ帳を持ち歩こう

ブログのネタを思いつく瞬間は、いつも突然やってきます。 ネタやアイデアが「降って来る」瞬間というのは予測が不能です。

その瞬間にメモなどにヒントとなるキーワード等を書き写しておかないと、永遠に忘れる事もあります。 良くあるのが、混んでいる電車等でいきなりブログネタを思いついて、「最高!」と自分の中で思うのですが、電車を降りるバタバタでメモを取るのを忘れてしまい、そのまま永遠に忘れてしまうパターンです。 「最高だ!」と思ったという事実しか思い出せず、最低な気持ちになります。

人間というのは不思議なもので、何かお題があればそれに関するアイデアが湧き上がる瞬間というものがあるようです。 有名どころでは、リンゴが落ちる瞬間から何かを連想したり、夢の中で蛇が尻尾を咬み合って輪を作ったというのがあります。

一般的に何かを思いつくという瞬間にはパターンがありそうです。 まず、最初に「問題点」や「お題」で頭をいっぱいにします。来る日も来る日も「これ解決できないかなぁ」「何かないかなぁ」という問題意識を自分の中に刷り込みます。 寝ても覚めても考えます。 そして、次に「これは駄目だ」「あれも駄目だ」「お、これはどうだ?」というように、より具体的に考えて行きます。すると、徐々に「まとまった」考えというものが出てくる気がします。それこそ、夢で出てきたり、歩いていていきなり思いついたりというのがあるのかも知れません。

同様に「ブログのネタないかなぁ」という想いで頭をいっぱいにしていると、ちょっとしたことであってもブログのネタとして関連性を発見できるように自然に訓練されていきます。

4. 各記事の構成

書く記事の構成に関してのオレオレTIPSです。

4.1. 流れ、まとめ(オチ)はありますか?

ブログ記事全体の流れとブログ記事の最後の締めは非常に重要です。 全体を通して一本の筋が通った流れが無いと、読んでいて疲れます。 また、最後の段落で何らかのオチやまとめが無いと、記事全体の締まりがなくなり、結局何が言いたかったのかが伝わらない場合があります。

文章の最初と最後に気を配るようにしましょう。

4.2. 段落を活用して読みやすく

文章がある程度長くなって来たら、段落や章(節)に分割して読みやすくしましょう。

Web上の文章は、一つ一つの文の塊が大きいと読んでもらえない傾向があります(といいつつ、この記事はやたらと長いんですけどね。。。)。 そのため、可能な限り一つ一つの文章の塊は小さく停めましょう。 文章の「塊」や「グループ」というものを意識していくと、自動的に文章全体の流れも作りやすくなって行きます。

各文章の塊を一つの意味が共通する「章」もしくは「節」に小分けすることも大事です。 この記事もh2やh3を使って複数の章や節に分けて表現しています。

節に分ける事によって長い文章をナナメ読みできるようになります。 節のタイトルだけを読んで本文を読まず、全体を読んだ気になる人は結構多いです。 欲を言えば各節のタイトルだけを読んでも全体の流れと主張の概要を理解できるような表現が望ましいです。

4.3. 読者視点ですか?

ブログ記事の意味解釈は、著者ではなく読者の脳内で行われます。 ブログの著者は文章を書く事が出来ますが、読者による文章の読解を完全に制御することはできません。 極端な言い方をすれば、百人の読者がいれば百通りの解釈が発生します。

ブログ著者が行えるのは、読者の脳内で行われる文章解釈のブレ幅を制御することです。 記事全体の構成、言い回し、図解、補足、ネタ元へのリンク、文章などを駆使して、可能な限り著者側の視点と言いたい事を伝えきる努力が求められます。

アクセス数が増加してくれば、著者側が意図しない読解をする読者はほぼ必ず表れます。 問題は、その発生率です。 例えば、100人のうち「誤読」をする人が一人だけ発生しているように見えるのであれば、それは「上手に書けた場合」と言えそうです。 逆に、100人の読者が居て50人が「誤読」をしているような場合は、悪いのは誤読をする方ではなく誤読をさせる文章を書いている側である可能性を疑いましょう。

読者視点になろうとするには、自分ではない誰かになったつもりで、出来上がった文章を読み直すという方法が個人的にはお勧めです。 公開前に、あえて批判的な視点で自分の文章を読み直すと、文章が含む意外な欠点が見つかる場合もあります。

繰り返しになりますが、大事なのは「読解が読者側に存在している」という事実を認めることです。 それを認めた次に新しい道が開けていると私は考えています。

4.4. 省略し過ぎじゃないですか?

「読者視点ですか?」の部分と似ているのですが、「自分の常識」から抜け出せずに重要な部分を全部省略してしまい、読者に取っては何を言っているのか理解できない文章になっているという場合があります。

ある特定の分野の専門家になればなるほど、この傾向が強い感じがします。 同じ業界関係者であれば「そこをウニョっとしたら、あっちがビュッと来て皆ハッピー」というような表現で通じるのかも知れませんが、もう少し広く情報を伝えようとするのであれば、可能な限り省略は行わずに具体的に書くべきだと思います。

ただ、この問題点の難しいところは、書いている本人には何を省略してしまっているのかが発見しにくいというところです。 何かの説明をしている筈なのに異常に文章が短くなってしまった時には、自分が色々な説明を必要以上に省略してしまっていないのかを疑ってみましょう。

4.5. 方法だけで「何故」が抜けていませんか?

「題材は非常に面白いけど読んでもイマイチピンとこない」というブログ記事にありがちなのが、このパターンです。 特にライフハック系の話でありがちだと思います。

文章全体がとにかく「○○しろ!」に終始していて「何故そうすべきか?」や「そうするとどう嬉しいのか?」という肝心の説得材料が抜け落ちています。 そのような文章では「共感」や「納得」を得にくい場合が多く、記事のアクセス数は伸びない傾向にあると思われます。

そのような文章は、自分だけ視点になっており、読者視点が抜け落ちてしまった記事と言えるのかも知れません。 自分ではない誰かを納得させるには「何故」の部分も非常に重要という点を意識すると、短くしか書けなかった文章に幅と深みが出せる場合もありそうです。

5. ブログ全体の体裁

ここまではコンテンツそのものに関しての話題でしたが、次はブログ全体の体裁についてです。 ブログ全体の体裁にもいくつかTIPSがあります。

5.1. ブログ名は重要

ブログ全体を表す名前は非常に重要です。 ここで言う「ブログ名」とは、各記事のタイトルではなく、サイトとしてもブログ名です。

まず、私は全ての記事名の中にブログ名を入れる事をお勧めしています。 ブログの記事が他の場所で紹介されたり、様々なWebサービスでリンクが張られるときに書く記事のタイトルが使われる事が多いです。 全ての記事にブログ名を入れることで、一覧表示されたときに「このサイトの記事ですよ!」という主張が出来ます。

RSSリーダを使っている場合、様々なサイトの記事が一覧表示されますが、その時にブログ名が入っていないと「どこの記事か」という認知を獲得しにくくなります。 特に、全文を取得するようなRSSリーダの場合、サイト上の画像などが全て省かれて本文だけが表示されることもあります。 そのような場合、例え記事を読まれたとしても「そのサイトで書かれた記事である」という認知が欠落したままになる可能性すらあります。

サイトとしてのブログや、個人としてのブロガーを読者に認知してもらうには、時間をかけて何度も何度も露出し「このブログを知っている」という風になってもらう必要があります。 記事が読まれないにしても、何かをパッと見た時の一覧にブログ名が掲載されていることで、徐々に認知を得る事ができます。

例えば、20文字を超えるようなブログ名があります。 ブログ名と記事名が併記された時に、記事によってはどちらが記事のタイトルでどちらがブログ名だかわからない場合もあります。 個人的には、長いブログ名は覚えにくいため、避けるべきだと考えています。 さらに、他のサイトで紹介されるときに文字数制限に引っかかってしまい、ブログ名やブログタイトルが途中で切断されてしまうという弊害もあります。

私が考える理想のブログ名は、短く、インパクトがありつつ、一意性(オリジナリティ)があるようなブログ名です。 一意性を確認するために「"」でブログ名候補を囲んだキーワードで検索してみてゼロ件になるかどうかを確認してみるのも良いと思います。

5.2. 自信がある過去記事を前面に出そう

アクセスログを観察していると、特定の記事にたどり着いた人がRSSに登録してくれるまでの流れとして以下の挙動が一般的です。

  • 記事を読む
  • 過去の人気記事を読む
  • 過去の記事一覧を見る
  • 過去の記事を何個か読む
  • RSSに登録(定期購読者様一人増加!)

これは、ある特定の記事を読んだ後に、「この人、他には何を書いているのだろう?」と気になり、色々読んでみた結果、「もうちょっと読み続けてみるか」となっているものと予想しています。 このような流れを作るためには、「自信があるコンテンツ一覧」の準備と、それがわかりやすい位置に掲載されている必要になります。

ブログを書き続けていると、特定の記事が何かの拍子にヒットする事があります。 その「ヒット」は想定しないタイミングで発生する事が多いです。 トラフィックを持っている何処かに紹介されるという形が多いと思われます。

自分が過去に執筆した中からの「オススメ記事」をショーケースとして並べて表示して、名刺代わりすることは非常に重要です。

5.3. プロフィールを書こう

プロフィールを書くことも大事です。 何かのきっかけで興味が発生して読者が記事を見た時に、「誰が書いているのだろう」という好奇心を満たす事が出来れば定期購読者になってもらえる可能性も上昇します。

また、再訪問したときに「あ、この前の人だ!」と認識してもらうという効果もあります。 私は、一度何かの記事を見ただけで定期購読者になってもらえることは少ないと考えています。 何度か再訪問しているうちに、徐々に読者が定期購読者化していく事が多いのではないでしょうか? 特徴のあるプロフィールがあれば、そのようなときに「いつも見てるしそろそろいいか」と思わせやすくなるような気がしています。

匿名でブログを書いている場合であってもプロフィールは書けます。 プロフィールに書く名前は本名でなければいけないわけではないので、ハンドル名でも良いです。 自分の趣味を書いてもいいですし、得意分野を書いてもいいです。 可能な範囲内で書きましょう。

6. 注意すべき点

ブログには様々な落とし穴があります。 ここでは、個人的に良くあると考えている落とし穴をいくつか挙げてみました。

6.1. 身を削るコンテンツ作りは破滅の元

自分語りには気をつけましょう。 人に語って面白いような経験は多くの場合有限であり、長くは続きません。

一つまた一つと過去の経験談のストックが減ると同時に、新しい何かを書くためのプレッシャーが上昇することもあります。 その姿は、まるで鶴が自らの羽根を引き抜きながら織物を作って行くようです。 まさに、「経験」という自分自身の身を削ってコンテンツを作っている状態です。

ネタにするような経験が減って来ると、本来ならば書いてはいけないような危ないネタに手を出してしまう危険があります。 そうならないようにするためにも、ネタの源泉を探しましょう。 多くの場合、自分語りなどは長くは続かないので注意が必要です。

自分語りをするなというわけではありません。 「それだけでは長くは続きませんよ」ということです。

6.2. 下手にプライバシを垂れ流さない

プライバシ情報には気をつけましょう。 匿名で活動している場合には、自分の匿名性が暴かれるような情報は極力掲載しないようにしましょう。

思いがけないコンテンツが経由でプライバシが漏洩することもあるのでご注意下さい。 例えば、最寄りの風景を撮影して掲載したりすると、何処に住んでいるかわかる場合もあります。

また、他人のプライバシを暴露しないようにも注意が必要です。 他人のプライバシを暴露してしまうと、他人の安全を損なうだけではなく、何かあった時に友人を失う可能性があります。 さらに、他人のプライバシに無頓着だというレッテルを貼られると、「プライバシを暴露されてしまうなら教えない方が良い」となってしまい、他人から情報を教えてもらえなくなったり会合に呼ばれなくなったりしまいます。

他人のプライバシに関しては自分のプライバシ以上に気をつけた方が良いのかも知れません。

6.3. 無意識に誰かを殴っていませんか?

全く意図せずに誰かを傷つけたり、攻撃するような文章が出来上がる場合があります。 意図的に攻撃しているのであれば、反撃されたときの心構えも出来ていると思いますが、全く意図していないのに誰かが怒り出すと焦ります。

何を書くと誰が怒るかという想像力が要求されますが、最初のうちであったり、自分が知らない業界の話に触れたりしているときには何がマズいかという事に気がつくのは難しいかも知れません。

意図せず誰かを殴る文章は避けるべきではあります。 しかし、文章を公開して、多くの人々の目に触れるということは、意図せず誰かを殴りに行く可能性を秘めていることを忘れないようにしましょう。

6.4. 公開前に読み直していますか?

面倒な作業ではありますが、公開前に最低でも一度は文章全体を通して読んでみましょう。 一度公開してしまうと、二度と記事を取り戻せないような環境や状況もあります。 定期購読者が増加し、通常のアクセス数が増えれば増えるほど、記事を取り消すのが困難になっていきます。

読者視点の所でも触れましたが、公開前に必ず一通り文章を自己チェックするのは非常に重要です。 読み直すことによって、誤字脱字はもちろん、文章全体の全体の流れや、問題となりそうな表現のチェック等が可能です。

読み直したからといって、全ての問題点を修正できるわけではありません。 しかし、読み直しながら修正を繰り返す事で、文章の完成度は上昇するだろうと思います。

7. 焦ってはいけない

ブログ執筆を開始してから数ヶ月程度で「ブログのアクセス数が伸びない」とか「定期購読者が伸びない」といって悩む必要はありません。

芸能人や有名人でない限り、いきなり読者が増大することはあまりありません。 ある程度の読者を集めるには年単位でブログを書き続ける忍耐が要求されます。

焦りは不注意を呼び、不注意は炎上などの実害を呼ぶ事があります。 焦って足を踏み外すと、その場でブログではなく人生が終了することもありそうです。 アクセスアップは耐えながら書き続けるという忍耐が要求される生き残りゲームだと私は考えています。

7.1. 渋谷の交差点の真ん中で叫んでいる気持ちで

私は、インターネット上で何らかの情報を公開することは、万人に向けて情報を公開していると考えています。あまり読者数が多くないブログであろうと、あまりPVが多くないサイトであろうと、何らかのきっかけがあれば、いきなり皆に見られる可能性があります。

相手の顔が全く見えないので「誰かが読んでいる」というのは実感が湧きにくいのですが、例え相手が見えなくても「自分は渋谷の交差点のような人が多い場所で突っ立って叫んでいるのと一緒だ」という気持ちを忘れないように気をつけたいと考えています。ネット上での情報発信は、人ごみの中で叫んでいるような「不自然さ」はありませんが、匿名な多数へと発信するという意味では渋谷で叫ぶのと変わらないのではないでしょうか。

「アクセス数」というような視点だけで見ていると、一つ一つのアクセスの向こうに人が存在しているという事実を忘れがちです。 アクセス解析画面上は単なる数値しか表示されませんが、その一つ一つの数値を構成するのが生身の人間であるという「実感」を忘れてしまわないように気をつけましょう。

7.2. 一時的なトラフィックの爆発で舞い上がらない

多くのブロガーが失敗をするのが「たまたまアクセス数が爆発した直後」です。 初めての大量アクセスを目の前にして、舞い上がってしまいます。 そして、同様の大量アクセスを求めて徐々に発信内容が過激化していきます。 大量アクセスは一種の麻薬に近いのかも知れません。

最初は難しいかも知れませんが、予期せぬ大量トラフィックが発生しても可能な限り平常心を保ちましょう。 平常心を保ち続けられれば、定常的に大量トラフィックを発生させる記事を書き続けられるかも知れません。

一方で、一時のフィーバーで舞い上がってしまって、足を踏み外すと二度と大量トラフィックを得られないだけではなく、現実世界でも痛い目にあう危険性もありそうです。

なお、通常は一度の大量トラフィックで定期購読者が激増するような事はありません。 何度も多くの読者に読んで頂き、読者から認知を得られた後に徐々に定期購読者が増えて行くものだと思います。 そういう意味で、一度や二度の大量トラフィックで毎回舞い上がってしまっては、恐らく身が持ちません。

7.3. 更新頻度は重要ではない

更新頻度はブログを構成する大きな要素の一つです。 更新頻度が高く、内容も充実しているブログは読者を集めやすい傾向があります。

しかし、必ずしも頻度が高ければ何でも良いわけではありません。 更新頻度が低くても、その分各記事の品質を高いものにすれば、更新頻度を上昇させるだけよりも良い結果が得られる場合もあります。 更新は1週間に一度弱でも、全ての記事が注目を集めるような人気ブロガーも存在しています。

更新頻度をあげる事だけに慢心すると、例えば以下のような欠点があるかも知れません。

  • 個々のコンテンツの質が下がる
  • ネタが枯渇する
  • ネタが枯渇して危ないネタに走る

更新頻度を上昇させるためだけにゴミエントリを量産するよりも、時間をかけて渾身の記事だけを公開する方式をお勧めします。 最初のうちは、渾身の記事を書いても注目を集められないかも知れません。 しかし、ある程度渾身の記事が溜まって来ると、何かで注目を集めた時に一気に定期購読者が増える可能性が上昇します。 ここら辺は前述した「自信があるコンテンツを前面に出そう」と同じ流れです。

なお、更新頻度と記事の質が両立できることが最強であることは言うまでもありません。 問題はそれを両立出来ない場合にはどうするかではないでしょうか?

8. その他色々

その他、雑多なTIPSです。

8.1. あなたの立場はどういう立場?

アイドル、芸能人、有名人と一般人では、きっとブログの方法論が異なります。 あなたがリアルの世界で既に有名であれば、恐らく何を書いてもコンテンツになるでしょう。 例えば、アイドルであれば今日の夕飯の写真を掲載されるだけでも、それを見たいファンは多数います。

逆に、例えば匿名で活動する個人の夕飯の写真が掲載されていて「おいしかった」とだけ書いてある記事を見て誰が喜ぶでしょうか? 単なる行動履歴の発表に興味を持ってもらえないのであれば、「おいしかった」だけではなく、その料理が何であって、その店はどんな背景があって、どのようなストーリーでその店に行く事になったか、など様々な視点や切り口による「夕食全体」を表現する必要があります。

何を言いたいかというと「知名度」という武器が無いのであれば「コンテンツ」という武器で戦うしか無いということです。

一方で、芸能人には芸能人なりの難しさがありそうです。 芸能人などはブログ開始直後から急激に注目を集めてしまう場合があります。 一般人とは違い、徐々に慣れて行く事ができません。 また、読者が多くなる傾向があるので、ちょっとした事で怒る人を発生させてしまう可能性も上昇します。 そのため、実は難易度としては一般人よりも芸能人等の方がブログのハンドリングの難易度は高いのかも知れません。

8.2. 情報を公開するタイミング

例えば、読者の多くが会社員である場合、平日昼からのトラフィックが多いということもあります。 そのような場合、休日に公開しても結局は平日に読まれるということもあります。 逆に、会社や学校からではなく、プライベートな時間に多く読まれているのであれば夜中や休日のトラフィックが多いのではないでしょうか。 サイトのトラフィック傾向を知っていれば、何が何でも定期的に公開するのではなく、適切なタイミングを考えて公開することも可能になります。

情報を公開するタイミングが記事のアクセス数に大きく影響する場合もあります。 時事ネタを扱うのであれば、ネタが冷める前と後では発生するトラフィックに大きな差が生まれます。

ただし、急ぎ過ぎることによって問題が発生する事もあるので気をつけましょう。 題材によっては急ぎ過ぎたために不十分な情報で記事を書いてしまい、新事実の発見とともに避難を浴びる危険性もあるのでご注意下さい。

8.3. フィードバックを大切に

ブログへのフィードバックは大事にしましょう。 フィードバックがネガティブなものであっても、相手の主張が正しいものであれば尊重したり、そこから学んだりできるような心の余裕が求められます。 フィードバックから学べる人は、学べない人よりもアクセスアップに成功していると私は考えています。

ただ、どうしても的外れなフィードバックというものもあります。 必要に応じて、的外れな指摘は無視しましょう。

8.4. 大手ニュースサイトなどに紹介されるのが近道

アクセスアップの直接要因となりそうなのが、大量トラフィックを保持しているニュースサイト等によって紹介されることです。 ブログのアクセスアップと他者からの紹介は切っても切れない関係だと私は考えています。

そのため、どのような記事を書いて、どこに取り上げてもらえればアクセスアップになるかを知るというのもあると便利な豆知識なのかも知れません。

しかし、これは様々な試行錯誤を繰り返す事によって経験則として溜めて行く話かも知れないですし、知った所で狙えるものでも無い場合も多いのでご注意下さい。

まあ、最初のうちは「どこかに紹介されるのが重要な要素」ぐらいの考えが頭の片隅にあれば良いのかも知れません。

8.5. SEOは、程々に

紹介以外で要素としてあるのは検索エンジン経由のトラフィックです。 検索エンジン経由のトラフィックを狙ったブログの書き方というものもありますが、個人的にはあまりお勧めしません。

多くの読者を集めれば勝手に被リンク数は増えて行きますし、SEOを考えなくても特定の単語で勝手に検索エンジン上位に行ってしまう場合もあります。 検索エンジンに関しては、あまり深い事は考えず、記事中に含めるべき最適なキーワードや、記事タイトルを考えるぐらいが適切なのかもしれません。

検索エンジン側の仕様がいつの間にか勝手に変わってる事もありますし。。。

9. 最後に。この文章を鵜呑みにするようでは駄目

最後に一つ。 この文章をそのまま鵜呑みにして、書いてある事を実行しようとするようでは、あまりアクセスアップは期待出来ないと思われます。 そもそも、文章を書くジャンルや、筆者の個性などによって方式の向き不向きがありますし、開始時期でのトレンドによっても違います。

さらに「これがアクセスアップ術だ!」と述べているオレオレ文章には多大な勘違いが含まれている事も多いです。 本人が「これが原因でアクセスアップした!」と信じているノウハウは実は勘違いであり、本当の原因は別のところにある場合もあります。

結局は、時間をかけて各自が独自の方法論を構築して行くしかありません。 ブログに焦りは禁物です。 本当にアクセスアップをしたいのかを含めて、じっくり時間をかけて徐々に頑張って頂ければと思います。

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