インターネット技術を知ろうとしてみる

ここでは、手を動かしながらインターネット技術を身につけていく方法を提案していきたいと思います。

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はじめの一歩

ネットワーク技術者への第1歩のために手を動かす課題として私がお勧めするのが、2台のPCを繋いで通信させることです。 図1にこの課題を示します。 この課題のゴールとしては、片方のPCからもう片方のPCに対してpingを行い、応答を得られる事です。 今の世の中だとWindowsを使っている人が圧倒的に多いのとUNIX系OSの入ったPCをすでに使っている人はこれを読んでも物足りないと思うに違いないので、各要素技術の説明のうちの一部はWindows用に書いてあります。

図1. 課題1

この課題は一見非常に簡単に思えるかも知れません。 しかし、何も知識が無い状態からこの作業をするには実は結構知らないといけない事があります。 また、「何でこれで通信が出来るんだろう?」と不思議に思い出すと、色々派生して調べる事ができます。

まず、やらないといけないことですが、物理的に2台のPCを接続しないといけません。 PC同士の物理的な接続方法は図1のうちのどちらか一つを採用すれば良いと思います。 ケーブルの作成方法や図1の上下の方式の違いに関してはこちらをご覧下さい。 PC同士のネットワークインターフェースでリンクランプがついたら、とりあえず、次の作業にすすみましょう。 (本当は正しくケーブルができたかテストすべきですが、リンクランプが点灯しない場合はあきらかに何かが間違っている事がわかります。)

会社などでPCをネットワークに繋ぐと自動的に通信ができるようになります。 これはDHCPという仕組みがそのネットワークで動作しているからです。 この課題では、DHCPサーバを用意してくれる人は誰もいないので、自分でIPアドレスを設定しないといけません。 そのため、2台のPCにはIPアドレスを自分で設定しなくてはなりません。 また、つけるIPアドレスも自分で考えないといけません。 IPに関する基礎はこちらをご覧下さい。

2台のPCをつなげるだけで外部とは接続しないので、自分でつけるIPアドレスは何でも良いのですが、勝手に使ってよいアドレスとしてプライベートアドレスというものが定義されているので、せっかくですから、それを使って説明をしてみます。 プライベートアドレスには、以下の3種類があります。

  • 10.0.0.0 〜 10.255.255.255
  • 172.16.0.0 〜 172.31.255.255
  • 192.168.0.0 〜 192.168.255.255

とりあえず、ここでは、片方に192.168.0.1(ネットマスク255.255.255.0)を設定して、もう片方に192.168.0.2(ネットマスク255.255.255.0)を設定するとします。 192.168.0までの部分が両方とも一緒であることと、ネットマスクが一緒であることがポイントです。 「そんなの当たり前だ」と思えた貴方は正しく理解していると思います。 思えなかったからは、何故それがポイントであるか調べると色々理解できて楽しいと思います。

最後に、192.168.0.1のPCから「ping 192.168.0.2」を実行して応答が帰ってきたら成功です。 pingの応答が帰ってこない場合は、何かがおかしいので、原因を究明して下さい。 原因究明作業は最も勉強になる作業のひとつだと私は思っているので、がんばって下さい。

正常にIPアドレス等が設定できていても、pingが応答しない場合もあるので、注意してください。 例えば、PCでファイアーウォール機能が設定してあったり、ウィルス対策ソフトがpingをブロックしていることもあります。

では、やってみてください(笑)。

参考資料
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IPv6基礎検定

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