書籍執筆提案を受けるブロガー

2012/10/30-1

いつもTwitterで面白いことを発言されているraf00さんが、面白いブログ記事を書かれていたので、ちょっと補足というか、個人的に思う所を書いてみます。

raf00さんの「どんなブロガーが単著を出せるか。」というテーマで書かれています。 具体的には、以下の3パターンとあります。

  • 1:卓越した文章力と切り口、取材能力を持つネットワーカー
  • 2:特化した専門性とネット知名度を元に書籍化
  • 3:編集者のハートを直撃する企画で一本釣り

その他、「どんなブロガーが有料メルマガを出せるか?」「どんなブロガーが「生活の糧」を得ていくのか?」という話も書かれています。

で、大方のraf00さんの意見には同意ですし、前提としてraf00さんが書かれているような話も重要だと思いますが、個人的な感想としてはもうちょっと身も蓋もないような話だとも思っています。

出版社が企画を作る場合

ブログテーマが出版向きだと判断されて出版編集者から連絡が来るパターンもありますが、編集者が「売れそうなテーマ」を社内で企画として提案し、その提案を実現できる人物を探した結果としてブロガーが選ばれるという場合もあります。

そのパターンの場合は、ブログの質も重要なのですが、タイムリーにある程度の深さで他の人があまり書いてないテーマを掘り下げて書いていることが書籍執筆への道に繋がるとも言えそうです。 要は「その道の専門家である」と判断してもらえた場合ですね。

raf00さんの意見との違いは、出版編集者が「これは出版向きだぞ!」とブログを見て判断はするのですが、私の意見は「出版社側で企画がまず存在し、そのテーマで書ける人を探した結果として書籍執筆オファーを受け取る場合もある」というものです。

完成した書籍の宣伝

もうひとつraf00さんの意見に付け加えたいのが、「そのブロガーの宣伝力」です。 「ブロガーが書籍を書く」場合には要素として大事かなぁと。

ぶっちゃけ、出版社は完成した書籍の宣伝をそこまで行えるわけではありません。 もちろん、書店の棚確保や各種媒体での紹介依頼を送付するなどの努力を出版社は日々行っています。 ただ、日々新しい書籍を発行している出版社が行える宣伝手法には限界もあります。

たとえば、読者を多く抱える書評ブロガーへの献本を、その出版社の全ての書籍で行えるわけではありません。 書評ブロガー側も、毎週のように同じ出版社から書籍が送られて来たら困っちゃう場合が多いと思われます(そうじゃない方々もいらっしゃるとは思いますが)。

日々新しい書籍が発行されているわけですから、特定の書籍の宣伝を延々と行うわけにもいきません。

こういった背景から、著者が自分である程度の宣伝を行えるかどうかで売れ行きが変わる場合も多いです。 そのため、著者が自らある程度の宣伝が可能かどうかも、出版社の企画会議では重要な要素のひとつであると推測されます。 「この人は面白い文章を書く人だから、面白い本も書ける」という要素と同時に、「この人が書くんだから、××円で○○部売れることが期待できる」も重要な要素だろうと思います。

割と生々しいというか、やっぱり算盤は弾くよなぁ、という感想を最近は持っています。

「単著」に関して

そもそも「単著」にこだわるのも実はあまり意味を持たないんですよね。 一連の流れは、恐らく、2006年頃に流行した「単著もないのに」を強く意識されて「単著」だろうとは思いますけど(笑。

たとえば、ネタフルのコグレマサトさんと、和洋風◎のするぷさんが共著で書かれていて、売れまくっている「必ず結果が出るブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意」という本は共著ですが、ブログのノウハウをもとにした最近の本としては日本を代表する書籍のような感じになってますし。

というか、「ブログをベースとする」という条件の場合は、実は共著の方がハードルが高かったりと思わなくもないです。 ブログって基本的に個人の範囲で執筆活動を継続することが多く、ブログを通じて共著を実現するほどのコミュニケーションを維持するのって結構難易度高いんじゃないかと。

ビジネスなんですよね

とはいえ、raf00さんは以下のように書かれているので、恐らくこのような話は承知のうえな気もしていますが、何となく文章を書いてしまった今日この頃です。

どんなブロガーが単著を出せるか。
という点については出版社の思惑であるため、正直「ブロガーとしての資質」なんてどうでもいいじゃんというところはあると思います。紙のプロとして見た時に商業レベルで「こいつはイケるで!」と思われるかどうかが全てなので。

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