中国でVPNへのネット検閲開始?
中国のネット検閲システムに新たな仕組みが加わったのかも知れません。 5月6日より、VPN(暗号化された通信)やネット検閲を迂回するツールが使えなくなっているようです。
5月6日より一部通信が行えなくなったのは、大学や企業で、一般家庭での通信は変わっていないと上記記事は述べています。 具体的には、China TelecomとChina Unicom経由で、海外のWebサイトを閲覧や海外とのVPN接続ができなくなったようです。 Appleのapp storeも閲覧不能になったとGlobalVoicesの記事に書かれています。
各企業や大学は、この状況に対処するために、学生や社員に対して問題となりそうなサイトの閲覧を避けたり、ネット検閲を迂回するツールを使うことをやめるように呼びかけています。
中国のネット検閲システムは、恐らく世界で一番発達しているものと思われます。 DNSルートサーバのパケット改ざんが昨年話題になりましたし、TCPのセッションを途中で遮ったり、Skype通話盗聴も行われているようです。 今後も、ネット検閲手法が高度に発展していくものと予想されます。
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