「友達」ってどうやって作るんだっけ?

2017/10/30-2

子供の頃、学生の頃、新入社員の頃、あの当時は「同じ学年」という暦年齢や入学年度という明確な基準があり、同じカテゴリに属した他人と「友達」という関係を築くことができました。 中学以降は、暦年齢や入学年度という基準を基にして、「同期」の他に、「先輩」「後輩」という明確なカテゴリ分けが発生し、そこで敬語を使ったり使われたりというのが当たり前の環境が続きました。

学生としての身分が終わると、敬語を使わずにコミュニケーションをとるような「友達」が増えることが極端に減りました。 ある種の自衛手段であったり、相手に対して失礼にならないようにであったり、理由は色々ありそうですが、敬語という一歩距離をおくようなコミュニケーションでの会話だけの日々が家の外で続きました。

そして、学生時代だったころから年月が経過し、かつての友達も、各自が自分の家庭を築きつつ社会人として生きています。 かつての友達に久々に会うと、お互いに多少敬語っぽい距離感になっていたりで、少しぎこちない会話になることもあります。

また、久々に会う後輩に対して、昔のような乱暴な態度を遠慮するようになり、あの頃のノリこそが若い時の特権だったのかもなぁと思うわけです。昔は単に同じ組織に属する後輩としか思ってなかった相手が、尊敬できる社会人になっているわけです。相手側から見ても人生における特定のタイミングで一時的に先輩という立場だっただけの相手に、この年になってから偉そうにされても迷惑だろうなぁとか考えてしまいます。

とはいえ、かつての「友達」という距離感での他人との付き合い方を自分自身が強く求めているかというと、実はそこまででもない気もしています。 一緒に話していて楽しく、尊敬できる「仲間」として、敬意を持って接する方々とのコミュニケーションも楽しいものです。

一歩引いた状態ではなく、ワイワイガヤガヤと楽しそうにコミュニケーションを取っている「親父の会」っぽい人々も多いなかで、そういったコミュニケーションの取り方を少し忘れつつある自分に気がつきつつ、「友達って、どうやって作るんだっけ?」とか「そもそも過去に友達だと思っていたけど、あの友達感は何だったのだろう」とか、ぼんやりと考えることもあります。

まあ、考え過ぎかも知れませんけどね。

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