デスマーチ現場におけるチキンレース構造
プロジェクトマネージャが貧弱なデスマーチ現場では「チキンレース構造」が発生するときがあります。
プロジェクトマネージャが貧弱な場合、仕様決定やスケジューリングが無茶苦茶になってしまう事があります。 そのようなデスマーチ直行が予想される現場でプロジェクトが何とか遂行されるかどうかは経験豊富な「チキン」が存在するかどうかで決定する場合があります。 経験豊富なメンバは、プロジェクトの無茶苦茶度や、落ち度などを人知れず把握していたりします。 ただ、多くの場合、口を出すと自分に仕事が振ってくることは明白なので老練なプログラマは黙っていたりします。 そして、そのような老練なメンバが複数いる場合に「チキンレース構造」が発生します。
チキンレースとは、崖に向かって走っていく2台の車の勝負です。 崖まで全速力で突っ走り、先にブレーキを踏んだ方が負けです。 意地を張り合い過ぎて両方ともブレーキを踏まないと2人とも崖にまっさかさまです。
さて、デスマーチをプロジェクトを崖だと思ってください。 プロジェクト参加者が皆で崖に向かって走っていきます。 崖に落ちること、すなわちプロジェクトの失敗です。 プロジェクトに何かリスク要因があったとします。 「ヤバイ」と皆思います。 ブレーキを踏むこと、すなわち「私が何とかします」と言ってコミットすることです。 誰かが最初にブレーキを踏むと、皆が助かります。 ただ、最初にブレーキを踏んだ人に仕事が降って来て「負け」状態になります。
ただ、デスマーチ現場での「チキン」には崖に走っていくチキンレースで負けた人には無いものが与えられます。 メンバー皆の感謝と尊敬です。 そのような偉大なチキンに私はなりたい(ときもあるかも。。)。
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