マスタリングTCP/IP OpenFlow編 書籍情報
本書はOpenFlow 1.0を骨子としつつ、OpenFlow 1.3.2までを解説しています。 OpenFlow 1.0を基本としているのは、OpenFlow 1.0でOpenFlowの初期設計思想が色濃く反映されているため、OpenFlowを理解するにはOpenFlow 1.0から入るのがわかりやすいと考えたためです。
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最初からOpenFlow 1.3で全部を解説することも検討しましたが、そうしてしまうと、なぜ各機能が追加されていったのかを理解しにくい書籍になってしまうのではという懸念がありました。 実際、OpenFlow 1.0までは、「既存のハードウェアを生かしつつソフトウェアの変更で面白いことをする」という思想がありましたが、OpenFlow 1.3は、OpenFlowの旧バージョンではできないことを実現するために拡張されていった結果であるという側面も感じられます。
いろいろと悩んだ結果、OpenFlow 1.0をベースにOpenFlowを説明しつつ、本書執筆段階で最新であるOpenFlow 1.3.2までの変化も解説する構成にしました。 プロトコルに対する変更は、必要に応じて各所で個別に言及するとともに、OpenFlow 1.1、1.2、1.3の各バージョンについては、それぞれ一章分を割いて解説しています。
その他、本書の方向性
OpenFlow 1.3.2までの解説を行っているのは後半ですが、前半はOpenFlow 1.0の解説や、様々なユースケースを考察することでOpenFlowそのものの理解がしやすいような内容を目指しました。
その他、本書を執筆するにあたって気をつけたことのひとつが、特定ベンダの実装に依存する解説書にしないことでした。 だたし、実装依存する可能性が高いプロトコル仕様に関しては、注意点として記載するなどは心掛けました。
プロトコルを利用するうえで陥りやすいと思われる落とし穴に関しても、可能な限り紹介することを目指しました。 そういったポイントの多くは「10章 OpenFlowの留意事項」に書いていますが、必要に応じて個別箇所にも記載しています。
立ち読み
オーム社サイトにて、はじめに、目次、1章の途中まで、索引、が公開されています。
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正誤表