フランス政府、広告ブロック停止を命令
フランス第二位のISPであるFreeが提供するルータの新機能に広告ブロック機能が含まれており、その機能がデフォルトONになっていた話題の続報です。 NYTimesによると、フランス政府がFreeに対して広告ブロックを停止するように命令したとこのです(記事中に「order」とあるので、要請ではなく命令だと思います)。
NYTimesの記事によると、デジタル経済大臣のFleur Pellerin氏が、Freeがユーザに対してインターネットに対するフルアクセスを提供することを説得したとあります。
NYTimesの記事は全体的に、今回の問題をネットワーク中立性議論と絡めて語っています。 Freeは、Googleなどのコンテンツ事業者によるトラフィックを運ぶための負担をしなければならないことを問題であると長い間発言し続けて、ついに広告ブロックへと走ったとあります。
さらに、フランスのインターネットアナリストの話として今回の広告ブロックを受けたのはGoogleに関連するサービスだけだったという話や、FreeがYouTubeトラフィックを絞っていたのではないかなどの話を含め、全体的にFree vs Googleというような印象を受ける記事となっています。
NYTimes記事の最後にあるデジタル経済大臣による発言が、今後もこの話題が続きそうな雰囲気を醸し出していると思いました。
“What is the financial incentive for operators to invest billions in their networks without seeing any return?” she said. “We have to put in place a win-win system.”
「何の見返りもないのに通信事業者がネットワークのために大金を投資する経済的なインセンティブはなんだろうか?私達はWin-Winなシステムを構築しなければならない。」と彼女は述べた。
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