IETF homenet co-chair, Mark Townsley氏インタビュー(5)

2013/5/13-1

これを実現するには、非常に多くの労力が必要です。 homenetが請け負うホームネットワークの部分は、そこまで困難ではありません。 我々がやらなければならないのは、ISPから受け取ることができてインターフェースの一部として設定されている各種情報を、ルーティングプロトコルで運び、ホストに対してDHCPもしくはRA経由で提供することです。

それは、我々にとってそこまで難しいことではありません。 homenetワーキンググループで、それは達成可能であると私は思います。

ホストがそれらの情報を正しく扱えるようにしてあげることや、アプリケーションに適切なAPIを提供する部分が困難な部分です。 そして、その部分がmifワーキンググループの範疇に入って行くわけです。

これまで、ここら辺の話はモバイルオペレータが複数のレイヤー2インターフェースをどうするかという考えに引っ張られ過ぎていました。 homenetワーキンググループは、正しい視点へと導ける助けを提供可能だと私は考えています。 一歩引いた視点を持って、レイヤー3の設定をプレフィックスのレベルに留めることができれば、ものごとをもっと常識的にできると私は考えています。 次のIETFで、ここら辺の話がいっぱい聞けるはずです。

Q: homenetワーキンググループの今後のマイルストーンを教えて下さい。IETFのワーキンググループチャーターが書かれたWebページにあるマイルストーンは2012年12月が最後の項目になっています。

実は既に新しいマイルストーンの文面は送付済みです。 いま表示されているのは古いバージョンですが、エリアディレクタが適切なボタンをまだ押していないだけです(笑。

これは、IETFのほとんどのワーキンググループで昔から起きていることです。 最初は、「1年で終わらせますよ」と言って、蓋をあけてみると、「やっぱり2年かかるよ」となり、「やっぱり3年かかるよ」となります。

現時点であるものですが、我々にはhomenetアーキテクチャのドキュメントがあります。 次回のIETFでは、最低でもワーキンググループラストコールをかけられることを期待しています。 以前、一度はワーキンググループラストコールをかけたのですが、その際は大量のコメントが送られてきました。 それらを処理し終わりたいと考えています。

平行して、様々な解決手法のドキュメントがありますが、アーキテクチャのドキュメントが完成するまでは、そのうちのどれもワーキンググループドキュメントにしないことが決まっています。 なので、それらのドキュメントを書いている人々は待っている状態です。 次のステップは、それらのうちからワーキンググループドキュメントになるものを選ぶことになります。

最初にワーキンググループドキュメントとして選ばれるのは、ルーティングプロトコルだと思います。 ただし、人によっては、家庭内用にルーティングプロトコルが存在するとすることが許容できません。 ワーキンググループがルーティングプロトコルが必要であると判断した場合には、現在議論しているOSPFにするのか、それともIS-ISを使うのか、さらには両方にするのかを考える必要があります。 勇気づけられることとしては、オープンソースのランニングコードが既にあることがあげらます。 Ciscoは、technology fund initiativesを通じて資金拠出をしてきました。 オープンソースは、OSPFによるhomenetです。 他にも、いくつか個人によるものがあります。 それらの間で基本的な相互接続性試験も行っています。 ということで、そういったものがこれから来ます。

(続く:次へ)

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