ソーシャルメディアと代理戦争

2012/7/2-2

ここ数年、各種組織にとってのソーシャルメディアの大きなポイントは、ファンの獲得とファンによる代理戦争なのではないかと考えるようになりました。

特定の組織に対するネット上でのイメージというのは、ネット上で発言をしている人々がどのような感想を述べるかに左右される部分があります。 好意的な発言をしている人が多ければ多いほど、他の人々も釣られて好意的な先入観を持ってくれる可能性が高まります。

反対意見を封殺するためにも「ファン」は機能します。 ファンが好む対象の組織等に対して攻撃的な発言をすると、その発言をした対象に対して多方面からの攻撃が加えられるようになるためです。 結果として、ファンが多い組織等への反論等が非常にしにくい雰囲気が成就されていきます。

そう考えると、たとえば、何らかの議論や不祥事が発生したときに、どれだけ好意的に思っている人がネット上にいるのかでネットにおける雰囲気が大きく変わります。 何らかの議論が勃発したとき、当事者が発言すると何を言っても言い訳にしか聞こえなくなってしまいますが、第三者が発言すると真っ当な議論のように見える場合もあります。 このように、ソーシャルメディアを活用したファン獲得と、直接的なネット上での議論ではなくファンによる代理戦争を期待するという要素は今後増えて行くのではないかと予想しています。

ネット上での各種議論を見ていると、ソーシャルメディアを活用して代理戦争を効率的にする方法も存在している気がしています。 代理戦争を望む組織は、いくつか自身にとって有利となる情報を提供することで、ネット上のファンが自律分散的に代理戦争をしてくれるような状態を作ることも可能です。 意図してやっているのかどうかは知りませんが、そういうやり方が上手だと思える組織をネット上で目にすることがあります。

ファンによる好意があまりにカルト的になってしまうと、いわゆる「信者」というネットスラングが指すような雰囲気になってしまうので、あまりに狭すぎる層に対して熱狂的に支持されるのは諸刃の剣かもしれず、そういう意味では程度問題だったりするとは思いますが、最近のソーシャルメディアはこういった傾向がある気がしている今日この頃です。 (ソーシャルメディアに限らず、メディア対応というのは、きっとそういうことなんだろうとは思いますが。)

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