DNS浸透の都市伝説を斬る〜ランチのお供にDNS〜
「DNSの変更が浸透するまでお待ち下さい」という半ばニセ科学的な表現が良く見られますが、Internet Week 2011の「DNS浸透の都市伝説を斬る〜ランチのお供にDNS〜」で、その「DNS浸透」や「DNSの伝搬」という誤解を解くという内容のランチ付き無料セミナーがあります。
凄く魅力的なタイトルです。
内容は以下のように書かれています。
サービスプロバイダやレジストラ(.jpでは指定事業者) の変更などにより権威DNSサーバーが別のホストに変わる際、いわゆる「DNSが浸透しない」や「DNSが伝搬しない」というトラブル事例が数多く報告されています。
DNSには本来「浸透」や「伝搬」といった概念は存在しません。 しかし、時間の経過やキャッシュDNSサーバーの再起動などによりトラブルが解決する場合もあることから、「DNSが浸透した」「DNSが伝搬した」という誤ったイメージが、より強く植え付けられているようです。
今年のランチセミナーでは、このようなトラブルの発生を防ぐための具体的な作業内容を示し 「なぜその手順が必要なのか」「なぜその方法ではうまくいかないのか」についての技術的背景を解説することにより、「DNS浸透」という誤解の正体を明らかにしていきます。
DNS変更に対するあなたの不安もこれで解消〜ランチのおともにDNSのちょっといい話はいかがでしょうか。
なお、「DNSの浸透」に関しては、ごく稀にそういった挙動を示すDNSキャッシュサーバが存在するという主張も見かけはしますが、基本的にDNSの再帰検索とDNSキャッシュを混同している用法が多い印象があります。
この話題に関しては一部界隈で有名な「浸透いうな!」をご覧頂くと理解が深まると思うのでお勧めです。
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