[書籍] Googleを支える技術
「Googleを支える技術 - 巨大システムの内側の世界」を読みました。 ご献本ありがとうございます!
おもしろい!
この本は非常におもしろかったです。 私のまわりでも、この本を読んだ事がある人は多く、今のところ誰に聞いても「おもしろい」と言っていました。
この本は、Google社内で使われている技術を噛み砕いて解説してあります。 辞書や分厚い解説書ほどの字の小ささではなく、ゆったりとして読みやすい行間と文字サイズで書かれています。
ただ、「噛み砕いて」はいるものの、エンジニアではない人には多少読みにくいかもしれません。 深く理解することをあきらめて、ざっと流し読みするだけだと数日かからないぐらいの分量ですが、真面目に理解しようとすると数ページ読むのに数日かかってしまうような部分もあります。 (今のところ理解できておらず頑張らなければいけない部分が結構残っています)
個人的には、インデックスやクローリングも面白かったのですが、分散ファイルシステムや分散ファイルロックやMapReduceあたりの内容が好きでした。
入門書
この本は、様々な技術への入門書として使えそうです。
何かの勉強をするときに、概要を知ってから勉強をすると非常に効率が良くなります。 この本は、具体的な各種技術を簡潔に要約しているので、どのような部分をさらに深く調べるかを知るための取っ掛かりとして使えそうです。
私がこの本で好きなところは、各技術の解説中にNoteとして論文名とURLが明記してあるところです。 さらに詳しく知りたい人にも、ちゃんと入り口を設置してあります。 私はこの本を読んで、紹介してある論文も読みたくなりました。
このような「ノウハウ」となるような情報は、普通であれば社外秘として隠します。 これらを論文という形で公開してしまうGoogle社はやはり凄いと思いました。
Googleを支える技術 ~巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
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