RFIDアンチスキミングスイッチ [ORF2008レポート]

2008/11/22-1

RFIDにはスキミングによって意図せずデータを読み取られるというセキュリティ課題があります。 この研究では、RFIDパッシブタグにスイッチを設置する事によるスキミング防止を実現しています。 Auto-IDラボでの研究です。

拡大写真

スイッチ部分の拡大です。

この写真を見て「ピンクの突起部分は何だろう?」という疑問を抱いた方も多いと思います。 私も最初は「どんな機能があるのだろうか?」と疑問に思いました。

実は、このピンクのキラキラは「キラキラと可愛く」することが目的で貼り付けられています。 要は飾りです。

この研究を行っている方の女性らしさが際立っている展示と言えます。

仕組み

このタグは有線通信と無線通信の両方が可能で、かつ多くの情報を蓄積できるレコーダタグです。 多くの情報を蓄積可能なので、スキミングへの対応がより重要になってきます。

レコーダタグは、有線の場合と無線の場合で異なる動作をします。 無線の通信の場合はアンテナで受信した電波から発電を行い、ロジック部分が動作します。 一方で、有線の場合は有線からの給電によってロジックが動作します。 有線か無線かは、図中の「enable」部分の回線によって判断しています。

この研究では、スイッチの切り替えによって無線からの通信でも有線からの通信と勘違いさせることで、外部に情報を発信せずに有線側に情報を発信するようにしています。

この仕組みを聞くと「何故アンテナの回路を切らないのか?」という疑問を持つかも知れません。 それには理由があります。 アンテナはアンテナであり、電波を受信しやすくするものである。 アンテナへの接続を切るだけでは、近くで強い電波をあてられてしまうタイプのスキミングに対応できません。

一方で、この「有線側と勘違いさせる」仕組みを使えば情報は外には出ないため、強い電波をあてるという攻撃も防げるようになります。

感想

マニアックさの中に可愛さが漂う展示は珍しいと思いました。 このような可愛らしい剥き出しデバイスを見たのは初めてでした。

notice

この記事はORF2008レポートです。

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