ブログネタの探し方に関する案

2007/7/10

色々な分野の色々な人と話す事があります。 話す相手は「普通」の人なのですが、色々な人と話せば話すほど面白い話を持っていない人など存在しないと思えるようになって来ました。 「普通」とは何かというのは難しい問題ですが、まあ、自分で自分を普通だと主張している人を「普通」であると言ってみます。

例えば、仕事をしている人であれば、必ずと言っていいほど仕事の話に面白さがあります。 その本人が面白い話をできなくても、どんな人でも面白い知識を必ず持っています。

面白い出来事などが最もネタにしやすいかもしれません。

例えば、ガードマンをしている知り合いから聞くトリビアな訪問者の話などは最高に面白いです。 長い間警備などをしていると「宇宙人に導かれてやってきた」のような事を真顔で言う人が来る事があるそうです。 ホテルマンな人の話も面白いです。 ヨーロッパなど地震が無い国からのお客様の中には、震度2〜3の地震でこの世の終わりぐらいに怖がる人がいるそうです。 一緒にWeb作りをしている熱帯魚屋さんの話も面白いです。 やはりたまにトリビアなお客様が来る事があるそうです。 電話オペレータの知人の話も聞くと面白いです。

経験ではなく、業界の常識などの話も面白いです。 思いもよらないことが常識であったり、その業界では当たり前すぎる事が一般から見るとトリビアだったりします。

例えば、食品開発をしている人が混ざっているものが解るようになる舌の訓練方法に関しての話は面白かったです。 カメラ屋さんがストロボについて小一時間語ってくれた時は非常に参考になりました。 熱帯魚屋さんとは熱帯魚の話をいくらしても続けられそうです。

このような話は、飲み会の席などで行うと、一瞬で消費されて終わりになってしまいます。 必要なのは、他人の常識の中から面白いと思える部分を発見して、それを引き出し、文章として形に残す事をしようと思う事だと思います。 (もちろん文章にしたり公開したりする前に話相手の許可は取りましょう。また、相手の匿名性を保ったり、迷惑をかける内容にならない事などに関しても十分考慮しましょう。)

話している本人は、それが多くの人にとって面白い話であるとは思っていません。 多くの場合「そんな当たり前の事聞いて楽しいか?」ぐらいに思っているかもしれません。 ある特定の業界にとってつまらないような内容ほど他の業界にとっては面白いのではないかと最近は思っています。

既に同様の事をしている人は結構いるとは思います。 このような小さな異文化交流をできるのはブログという等身大のメディアならではなのではないかと思います。 プロジェクトXほど大きな話でもなく、雑誌の特集になるほどでもなく、個々はちょっとした小ネタ程度でも、 色々な人が、色々な分野の「当たり前」を掘り出して来ると異文化を多く知ることが出来るようになります。

それを読んでインスパイアされて新製品や新サービスを発案する人や会社が出てくるかもしれません。 それを読んだ人が、他業種の人の苦労を少し知って、今まではレジで計算が遅い人に「ざけんな」と思っていたのが「大変だなぁ」と優しい心になれるかも知れません。 今まではオンラインゲームのバグを見て「バグ入れるなよ!」と思っていた人が「作った人も大変だったのかもなぁ」と思ってくれるようになるかもしれません。 そのような異文化紹介コラム的なブログ記事を書く人が増えると楽しいなぁと、また、そのようなエントリを大量に探してきてまとめまくる人がいたら楽しいなぁ、そんな青臭い理想論を言ってみようと思った今日この頃でした。

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