Web 1.0も捨てたものじゃない

2007/5/18

最近は段々と「Web2.0」という単語の旬が通り過ぎ始めている(Google Trends参照)気がします。 今までも、何となく Web 1.0 と Web 2.0という対比が好きではなかったのですが、最近ではWeb2.0とWeb1.0というのはバージョンアップというよりも2つの違う物だと思うべきだと考えています。

いわゆる static で user generated ではないWeb1.0というのは非常に大事だと思います。 (Web2.0はWeb2.0で大事だと思いますが、今日の話では範疇外です。) 私はITとは無縁に近い熱帯魚系の方々と一緒にサイトを作って遊んでいますが、そのようにユーザがWeb2.0に乗ってこられない業界ではWeb2.0はあまり機能しません。 当初は驚きましたが、そのような業界ではオンラインで何かを書き込むこと全般を恐ろしい事だと思っているユーザも意外と多いです。 そのような世界では、Web1.0的に情報をstaticに公開する事が非常に威力を持ちます。 そもそもWeb1.0の世界にも到達していない(と言ったら言い過ぎかもしれませんが)ような世界では、Web 1.0であっても業界内で注目される気がします。

そのような業界でなくても、Web 1.0 的なサイトは捨てたものではありません。 このサイトは、Web1.0的に技術情報ページを作って公開しているだけです。 それでも、使ってくれる人はいます。 (Web2.0的サイトの足元にも及びませんが)

Web2.0的サイトは刹那的にコンテンツが消費されてしまう物が多い気がします。 これは、生成されるコンテンツが日々刻々と増加しているため、古いのを見ていられないという点が大きいと個人的には思っています。 (後から検索エンジンでピンポイントに来る人もいるとは思いますが、それはとりあえず置いておきます。) そのため、折角良い情報が生成されてもすぐに埋もれてしまう気がしています。 一方、Web1.0的サイトでは、情報の価値が持続する期間が長い気がします。 そのため、Web1.0的サイトでは一度作ったものが資産のように蓄積していくと思われます。

ということで、Web 1.0 も捨てたものじゃないと主張してみました。 Web 1.0 は古くてダサいものと思わずに、Web 2.0 と並列で存在する概念だと思ってみる方が良いのではないかと思っている今日この頃です。 (何を今更と言われるかも知れませんが。。。)

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