Windows 2000/XP でMACアドレスを変更する方法
ネットワークまわりのコードを書いていると、DHCPで毎回別のアドレスを取得したり、スイッチがまだ覚えていないMACアドレスで通信したりしてみたい時があります。 LinuxなどのUNIX系OSであればifconfigコマンドで簡単に変更できますが、Windowsではちょっと面倒です。 ここでは、WindowsでNIC(Network Interface Card)に割り当てられているネットワークアドレスを変更する方法を紹介したいと思います。
注意
タイトルではMACアドレスと書いてしまいましたが、NICに書かれているMACアドレスが変更されるわけではなく、OSが2層の通信に使うネットワークアドレスが変わるだけです。
ここで説明する方法はレジストリを変更します。 レジストリの中身を壊してしまうとWindowsが動作しなくなる可能性があります。ここに書かれていることは自己責任で行ってください。
既に同一サブネット上に存在してる他の機器と値が衝突すると通信が出来なくなり、他人に迷惑を与える可能性もあるので、試すのであれば十分意味を理解してから行って下さい。 レジストリを変更した事が無い人や、何を説明しているのかわからない人は試したりするのを控えることをお勧めいたします。
変更手順
1. | regeditなどのレジストリ変更アプリを開始します。 |
2. | 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class\{4D36E972-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}」を開きます。 |
3. | 0000、0001、0002などの数字があると思いますが、それぞれがネットワークアダプタをあらわしています。 それぞれの中にあるDeviceDescなどの値を調べながら変更したいネットワークアダプタを選択します。 |
4. | 0001などの4桁数字の下に「NetworkAddress」という名前の値がある場合には、その内容を変更します。 値は「00123456789a」など「:」を抜いた値にします。 |
4.1 | 「NetworkAddress」という名前の値が無い場合には、「NetworkAddress」という名前の文字列(REG_SZ)を作成してください。 |
5. | Windowsをリブートするか、もしくは、変更を行うネットワークインターフェースを一度無効にしてから、再度有効にして設定を反映させて下さい。 設定が変更されたかどうかを確認するには、「ipconfig /all」を行うのが便利です。 |
最後に
レジストリを変更してしまいます。 試す場合は、自己責任で試して下さい。
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