プログラミングと柔道の類似点

2006/6/2

プログラミングは柔道に似ているかも知れません。 似ている点は両方とも身につけるのに相応の時間がかかるところです。 苦労して時間を使って、反復練習をして数年かけて努力してはじめてある程度の技能が身につきます。

しかし、プログラミングの方は少しやれば身につくのではないかと思っている人が意外に多そうだと感じる事があります。 例えば「プログラミングってどれぐらい勉強すればできるようになるんですか?」という質問を聞くことがあります。 一方、柔道で「どれぐらい練習すれば柔道できるようになりますか?」と聞く人はきっと少ないと思います。

まず「プログラミングができる」という表現がかなり難しいです。 何をもってできると言うかは人によって全然違いますし、プログラミングに慣れればなれるほど自分が何を知らないかが明確にわかってくるので、ある程度プログラミングの経験がある人は「できる」とは自分では言わないと思います (これは日本人固有の特徴かも知れませんが)。

単に簡単なプログラムを書くだけならば恐らく1時間ぐらいでできるようになります。 それを柔道で言い換えると、受身の練習を一度したことがあるから自分は柔道ができると言ってしまうようなものです。

プログラミング講座は社内研修や通信講座などで一般的です。 これらを利用することにより学習の効率はあがると思いますが、それだけでは駄目だということです。 家でコツコツ腕立て伏せをしたり、日々の受身練習、組み手による練習などを積み重ねるようにプログラムを多く書き、人のプログラムを読むことが重要です。

柔道には段があります。 道場に入門して1ヶ月や2ヶ月で5段にはなれません。 プログラミングもきっと同じだと思います。

一番危険なのは中途半端に覚えたときであるというのも柔道とプログラミングの共通点と言えると思います。 柔道では中途半端な技を他人にかけようとして、逆に怒らせてボコボコにされてしまったりするかもしれません。 プログラミングでは、中途半端なスキルで根拠の無い自信を持ってしまって本来ならできない案件を受注して痛い目にあうかもしれません。

身につくまでは大変ですが、身についたら強い。 柔道もプログラミングも同じだと主張してみました。

最後に、何故「柔道」なのかですが特に理由はありません。 強いて言えば体育の授業で毎週やっていたからでしょうか。 「柔道」の部分をサッカー、野球、卓球、マラソン、少林寺拳法、将棋、囲碁、英会話などと置き換えても良いかも知れません。

参考

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