雑誌ってどんどん無くなってしまうのかな。。。

2006/10/4

UNIX Magazineが季刊誌になったり、Cマガジンが休刊になったり、Java Developerが休刊になったり、Java Pressが休刊になったり、インターネットマガジンが休刊になったり、日経バイトが休刊になったり、最近は技術系雑誌がどんどん衰退しています。

何故これほどまでに技術系雑誌は衰退しているのだろうと考えてしまいました。 確かに私も最近は、そららの雑誌を読まなくなりました。 何故だろと思いました。

あらかじめ書いておきますが、以下は単なる想像で根拠はありません。

技術系雑誌が衰退している理由として思ったのが、Webに情報がある程度あって、困ったらGoogle様に探してもらって、それで十分満足してしまっているからだ、と思いました。 あと、技術系雑誌に書いてあるような内容の多くは、技術解説WebサイトやBlogなどで解説されているというのも原因だと思いました。

現在のインターネットで最も豊富に存在する情報は、コンピュータ関連情報ではないでしょうか? コンピュータが得意な人の多くは、一般の人と比べてWebサイトを作る事も得意である事が理由の一つとしてあると思われます。 人はWebサイトを作るときに、自分の得意な事や興味があることをネタにします。 コンピュータが得意な人がいっぱいWebサイトを作ると、コンピュータ情報を扱ったWebサイトがどんどん増えていきます。

コンピュータ情報を扱ったサイトがどんどん増えると、雑誌を買わなくてもコンピュータ技術に関しては色々知る事が出来てしまいます。 これによって、雑誌が唯一の情報源であるという構造が壊れてしまいます。

個人のWebサイトだけではなく、法人のコンピュータ情報サイトが増えたのも大きな要因だと思いました。 コンピュータを扱うような出版社の多くは、その他出版社と比べるとコンピュータに強い場合が多く、Webで公開している情報も充実しています。 Webで公開する情報が充実しているだけではなく、Webで情報を公開する事により収益を上げるという事も出来ています。 Webでの公開には、紙媒体のような印刷用の締め切りはありません。 また、紙媒体での雑誌のように全部揃わないと発行できないという制約はありません。 そうすると、毎日のように新しい記事を追加していく事などができてしまいます。

1ヶ月に1度しか発行されず、読むのにお金がかかる雑誌と、無料で見られて更新も頻繁なWebサイト群を比べると多くの人がWebサイトの方に流れてしまったと考えられます。 コンピュータ関連の場合は雑誌と同等のプロが情報を作っている場合も多く、結果として雑誌と同等の品質を無料で見られる事が一般的になってしまったのかも知れません。 無料で同等の品質のものが見られるのであれば、雑誌を買う人が減っても不思議ではありません。

広告収入が大幅に減ったという可能性もあるかもしれないと思いました。 コンピュータ雑誌に広告を載せるのはコンピュータに詳しい企業ばかりです。 そのような企業は真っ先にYahooやGoogleなどの検索エンジン広告に飛びついたと思います。 広告効果が測定しやすい検索エンジン広告と、広告効果が測定しにくい雑誌広告を比べて雑誌広告を減らした会社がある程度いても不思議ではないと思いました。 さらに、追い討ちをかけるように発行部数が減ると、さらに広告は取りにくくなると思いました。

結果として情報系雑誌が真っ先に衰退していっているのかも知れないと考えました。

多分、この流れは数年後にはコンピュータ系以外の雑誌社にも及ぶのではないかと思い始めました。 Google様のAdsenseなどの影響で、コンピュータ以外の情報もWebに溢れてくる事が予想されます。 現状ではコンピュータ分野以外では、検索エンジン広告はまだ十分認知されていないと思われます。 コンピュータ分野以外の知り合いで中小企業をやっているような人は、雑誌に広告を出した事はあっても、検索エンジンに広告を出せる事を知りませんでした。 そのような広告主が検索エンジン広告の利用方法を知ったら、コンピュータ系以外の雑誌もコンピュータ系雑誌と同じような運命をたどるかもしれないと思いました。

この先数年で本当に世の中が大きく変わるかも知れないなぁと、何と無く妄想してみました。 ちょっと悲しい気もしました。

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