getaddrinfo(getaddrinfoを使ってsockaddrを作成する)

最初の例は、gethostbynameを使い慣れている人を意識したものにしてみましたが、次は、それとはちょっと違った使い方の紹介です。 この例では、getaddrinfoによって得られた値をそのまま利用してソケットを作成しています。

まず、socketシステムコールで必要になる、AF_INETやAF_INET6などのプロトコルファミリの値としてgetaddrinfoの結果を利用しています。 同様に、connectシステムコールではsockaddr構造体としてgetaddrinfoの結果を利用しています。

サンプルコード


#include <stdio.h>
#include <string.h>
#include <sys/types.h>
#include <sys/socket.h>
#include <netdb.h>

int
main()
{
 char *hostname = "localhost";
 char *service = "80";
 struct addrinfo hints, *res;
 int err;
 int sock;

 memset(&hints, 0, sizeof(hints));
 hints.ai_socktype = SOCK_STREAM;
 hints.ai_family = AF_INET;

 if ((err = getaddrinfo(hostname, service, &hints, &res)) != 0) {
   printf("error %d : %s\n", err, gai_strerror(err));
   return 1;
 }

 sock = socket(res->ai_family, res->ai_socktype, res->ai_protocol);
 if (sock < 0) {
   perror("socket");
   return 1;
 }

 if (connect(sock, res->ai_addr, res->ai_addrlen) != 0) {
   perror("connect");
   return 1;
 }

 freeaddrinfo(res);

 return 0;
}


getaddrinfoの2つ目の引数はポート番号かサービス名です。 例えば、上記例でservice="80"になっているところをservice="http"にしても同様の結果が得られます。

上記例では、IPv4での名前解決を行なっていますが、hints.ai_family = AF_INET6にするとIPv6での名前解決になります。 IPv4とIPv6両方で行なう場合には、hints.ai_family = PF_UNSPECにします。

IPv6基礎検定

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