C言語入門:数値を扱う変数

ここでは、C言語で数値を扱う変数、変数への値の代入、printfでの表示方法について説明します。

変数

C言語では、変数に値を保存することが出来ます。 変数には色々な型(種類)がありますが、ここでは数値を扱う物を説明したいと思います。

C言語では、変数を使う前に変数を「宣言」しなくてはなりません。 数値を扱う変数の宣言は「int 変数名」で行います。 「int」はInteger(整数)の略です。 「変数名」は文字から始まる物である必要があります。 例えば、「int a2」は宣言可能ですが、「int 2a」は宣言できません。

C言語では、変数に値を入れることを「代入する」と言います。 変数に値を代入するには「代入演算子」を利用します。 代入演算子は「=」を使って表されます。 「=」の左側に来る変数に対して右側の結果が代入されます。 例えば、「i = 1;」では、変数iに対して1という値が代入されます。 左側は必ず何らかの変数でなくてはなりません。

以下に数値を扱うint変数を宣言して、その中身を表示するサンプルを示します。


#include <stdio.h>

main()
{
  int i;

  i = 7;

  printf("%d\n", i);
}

上記例では、int変数iに格納された値を表示するためにprintf関数を利用しています。 printfは、表示する文字列中に「%d」を含むことによって、変数の値を表示できるようになります。 内容を表示する変数は、2つ目以降の引数としてprintfに渡します。

printfは、複数の変数を同時に表示することもできます。 また、「%d」以外の文字列も混ぜて書く事により、結果を見やすくできます。 次に、printfを使って2つの変数の値を表示してみたいと思います。


#include <stdio.h>

main()
{
  int i;
  int a;

  i = 7;
  a = 5;

  printf("i=%d, a=%d\n", i, a);
}

上記例では、「i=7, a=5[改行]」という結果が表示されます。

ここで紹介した例は、一つの変数に一つの行を使って宣言を行っていましたが、C言語ではまとめた宣言も可能です。 変数aとiを同時に宣言すると以下のようになります。


#include <stdio.h>

main()
{
  int i, a;

  i = 7;
  a = 5;

  printf("i=%d, a=%d\n", i, a);
}

また、宣言すると同時に初期値を設定することも出来ます。


#include <stdio.h>

main()
{
  int i=7, a=5;

  printf("i=%d, a=%d\n", i, a);
}

C言語では、変数の初期値は決まっていません。 「初期値を設定しないと0になる」ということはありません。 (場合によってはそうなるかも知れませんが、保証はされません。) そのため、変数を宣言してから実際に使う前にどこかで初期値を設定することが非常に重要になります。

下記例は、初期値を設定しない変数の値を表示しています。 様々な要因によって出る結果は変わると思いますが、iの中身として変な値が表示されると思われます。


#include <stdio.h>

main()
{
  int i;

  printf("i=%d\n", i);
}

ここでは、数値を扱う変数について説明しました。 次は、基本的な計算を行うための演算子の説明を行いたいと思います。


次:演算子

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